隠れ名機! クロノグラフ入門はアナログGショックではなく、ウェーブセプター

80年代も初期のうちは、クロノグラフなんて、別世界の時計で、
普通の大人はセイコーシチズンのどちらかの、3針
子供はチープカシオ、アルバって感じでした。
 
Gショックはアナログやコンビはもちろん、元祖スクエアすらまだで、
プロトレックも、当然存在していません。
 
ネットも、家電量販店も、時計雑誌も無し。
情報といえば、百貨店の大人用時計のバリバリに鍵が掛かった、ショーケース内のみです。
 
オメガスピードマスタープロフェッショナルなんかを見て、
あぁ、婚約とかの大きなイベントの時に一生に一度だけ買って、
子供、孫へと伝えていくもんなんだろうな・・・なんて、眺めていました。
 
今、電波+ソーラー+防水で、オールアナログのクロノグラフが、
入門用として、既に存在しているんですね。
 
メタルバンドだと、100g超になりますが、樹脂モデルだと、まさかのアンダー50g
 
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Gショックアナログのように、変にゴテゴテした「異形」っぽさはなく、
あくまで、正統派のクロノグラフです。
ある意味、Gショックより、評価されるべき製品かも?
セイコーシチズンでは、この価格帯でここまでの物は作れません。
海外ブランドはいわずもがな。
庶民の味方、カシオはえらい!
 
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特筆すべきは、ELバックライトではなく、夜光塗料での蛍光と、
風防が、あえて樹脂ガラス=アクリルって事。
もちろん、アクリルなので、ドーム状にゆるくアールを描いています。
 
アマゾンレビューを見ると、傷が付きやすい!と
怒る人が多いですが、分かってないよなぁw
これは、広報ががんばってないのも悪い。
 
Sinn156は、当時のSinnのフラグシップモデルでしたが、
あえて、アクリル風防を採用しています。
アンティークさの魅力というだけでなく、
見た目のやわらかさ、磨けば、小傷
は簡単に消えて、すぐに輝きを取り戻す特性。
何より、時計を守る素材なんですよね。
ヴィンテージミリタリークロノだと、当たり前の素材です。
 
傷が全く付かない、レンズの表面のようなサファイヤガラスの光沢も
ステキですが、アクリル風防のぷるんとした質感を、入門期に、
しっかり「味」として、理解出来るように、製品アピールすべきだと
思うんだよな。
 
それにしても、値段とのバランスが驚異的です。いい時計だ。
ブラックフェイスにレッド秒針。Sinnにもつながるイメージです。
将来バリバリの時計コレクターになるにしても、タフ系電波ソーラーは
必ず一つは必要になります。
 
ファーストウォッチが、この時計で、クロノグラフの魅力に気づいて、
少しずつ、こだわりのコレクションを増やしていくなんて、
ステキだと思います☆