月の時計とはいっても、
オメガスピードマスタープロフェッショナルでもなければ、
単純なムーンフェイズ付き時計でもない。
シチズンのクオーツ天文腕時計シリーズの名作のひとつ
「ムーンサイン」
コスモサインは数年おきに、何度か復刻されるが、
このムーンサインはかれこれ、20年ぶりのリメイク。
コスモサインより、情報が複雑な文字盤は、
少し理科をかじった程度では
何が示されているのかすらわからない。
そこが、また イイ!
月は、自分が光っているのではなく、
光を反射して輝いている。
そう小学校の理科で習った時、
どうしても、直感的にすぐには信じられなかった。
「月光」は、単語の響きからしても、青白く、冷たい印象で、
元が「太陽光」というのは、
大人になって、理科を教える立場になった今でも
少し違和感がある。
帰省した時、田んぼのあぜ道を
浴衣を着て歩いて、
月明かりで
「影」
が出来ている事に気づいた時、
その影が、ユーレイのような気がして
少し怖かったのを覚えている。
この、本格的な「月」の時計をいつかは
コレクションに入れたい。