脅威の天気予報時計 絶版 セイコー クルージングマスター

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今から八年ほど前、時計雑誌に小さく宣伝が載って、いるのを
立ち読みで発見。衝撃を受けて、絶対入手する事を決意!

まだ、社会人2年目だった私は、せっせと小銭?を積み立て、
やっとの思いで入手できた時は、文字通り、浮き足立って、
ふわふわと、日本橋を後にしたのを覚えているな。

そもそも、理科っぽい事が好きで、身の回りの小物にもそういった
こだわりを求める事が多いんだけど、
気圧傾向計の精度が高く、下手な天気予報よりよくあたった。

なんといっても、駆動部分がすべて「アナログ表示!」というところが
スゴス!!

長針、短針、秒針、二十四時間積算、気圧傾向計、気圧件高度計(2針)、ムーンフェイズ
日付、デュアルタイム件、アラーム計(2針)
の11箇所!!

名機レマニア5100ですら、9箇所、
シチズンのグランドコンプリケーションでも、10箇所だから、
コリャすごい。

スントや、カシオプロトレックなんかが、すごいセンサーを積んだとしても、
所詮は、デジタル。

この時計のそれぞれの針が、複雑に動いて、多様な顔になる魅力には
まったくかなわないんだよな。

欠点は、これだけ、多機能なのに、「ストップウォッチ機能」がない事と、
少し、ゴールドが成金ウォッチっぽく感じるところ。
まぁ、その欠点なんか吹き飛ぶぐらい機能美のオーラをだしているんだけどね。


そんな、時代の奇跡みたいな名機を入手して、2年後に、
なんと・・・紛失。
半泣きで、駅までの道のりを、落ちていないか探したけど、
当然見つからず。
家には、ブレス予備コマ数個と、ケースと、マニュアルだけが、
ぽつんと今でも残っています。

その悲しさを埋め合わす事がきっかけで、その後、数年間、時計にはまりまくる
きっかけに。

ひらった人、どうせなら、ここまでこだわって愛してくれてたらいいんだけど・・・


もう、10年近くなって、色んな複雑時計が発表されるけど、
これほどすごい時計は、まだでないなぁ~。