よい写真と好きな写真、飾りたい写真の違い

2012年から本格的にはじめた、ネット上でのフォトコンテスト参加。
大小8タイトル中、4タイトルが小林紀晴先生にいただいたものです。
 
どんな写真家の方なのかと、図書館で先生の書物を片っ端から
借りて読みます。
 
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写真家兼小説家という感じで、思い描いていたイメージどおりの
語り口調の方だという事がよく分かりました。
基本的には、のほほんとした穏やかな日々の中からではなく、
波乱万丈、研ぎ澄まされた、タイトで、尖った日々の生活の中から産み落とされる作品が
多いようです。
 
自身が、今年の1月号から、ご無沙汰だからというわけではありませんが、
最近の先生が選出される作品・・・朝日カメラnetの写真の殿堂は、かなり
難解なものが増えてきています。
 
マンネリっぽい、写真コンテストシーンへの挑戦という感じもします。
 
三者としての僕が感動したり、
あるいは、インテリアとして飾ったりしたいというものからかけ離れがちな
「よい写真」・・・この写真のよさがわかるようになれば一人前!
 
という挑戦的なものが多いんですよね。
 
そんなピーキーなコンテストであっても、
毎月キッチリ入選される常連の方もいらっしゃって、自分の落選作品との差は
どこにあるのかと、モニター越しの入賞作と講評をにらめっこしながら、
毎月の発表後に楽しくも、悶々と悩んでいます。
 
 
ただ、最近、うすうす分かってきたのが、何千枚も鑑賞してきたような、
写真趣味の人だけが理解できる「よい写真」と、
その時々に欲しい、あるいは「見たい写真」「飾りたい写真」は、同じ写真という文字を冠せられながらも、
別ジャンルの文化なんだろうなぁと。
 
極端な例でたとえると、
写真の殿堂年鑑賞を取る大作より、カワイイアイドルの笑顔ビキニの方が断然
観たい時もありますし、案外、そのほうが需要も多かったりしてw
 
ただ、コンテスト優勝を目標として、
到達した人だけが感じ取れる光と影を、必要な時に切り取れる能力を磨く事は
なかなか楽しい事です。
 
梅雨が明ければ、光と影が濃くなります。
今年の夏はどんなシーンと出会えるかな!