昭和には、うそくさ~い学習機がたくさんあった。
はじくだけで、文字が驚異的にうまくなる「エーカン」
「記憶術」「睡眠学習機」
極めつけは、脳波を測定し、悪い脳波の時は、催眠テープで
最適な状態にできるという魔法のような「ドクター・キャッポー」
たいがいは、中1コースや、中1時代なんかに
折込広告で入っていて、通販で買う仕組み。
友達のS君が、このドクターキャッポーを買った稀有の存在で
付属の「最適脳波発生催眠テープ」
成るものをダビングさせてもらい、後生大事に持っていた。
「両手を太ももの上において軽く深呼吸します」
からはじまり、何度も腹式呼吸を促されれるだけ。
ドコが催眠やねん!
途中までは、ドクターキャッポーを持っていなくても、
まねを出来るんだけど、
途中で、
「つまみを回してください」
だの、機材を操作する説明が入る。
肝心の機材を持っていないものだから、
ナンチャッテで、近くのラジカセのつまみをダイヤルの代わりにまわしたり
しているうちに、ばからしくなり、途中から笑いがこみ上げて
ちっとも最適脳波なんてでやしねぇ~!
さっさと、まじめに勉強しなさい!
当時の俺