狩人#17 良い写真とは?ハービー山口 覚書

第一章

こころで写す

暖かい写真を撮る=その方の幸せをそっと祈りながらシャッターを切る

チャンス、チャレンジ、チェンジ

人が時の流れの中で見失ってしまったものを

われわれが未来に持つべき心を

人類の永久の夢を

突き詰めるとどんな人間なのかにたどり着く

ポートレイト その撮影者にしか見せない表情をとらえた写真

その撮影者にしか見えない表情をとらえた写真

どこか切なく危ういポートレイト

ずっと写真少年、少女のままでいい

たとえ自分が正しくても自己を主張するだけでは不十分

人間力は合う人すべてから何かしら学べる

写真を見た人がこんな写真自分も撮ってみたいと思う写真

第二章 写真以外にも言える?

パッと見は必要だけど、肝心の中身が無いと駄目だよな

今の自分は何を撮ったら一番幸せになれるだろう

打算なくただ撮りたいという衝動に駆られて撮った写真

自分しか撮れない写真の追求

スランプ

そのうち撮りたいものに出会わせてあげるから、それまで映画、小説、写真展、人々、旅に触れ、あなたの心を育てなさい

と写真の神様に言われている

自分の写真の課題や価値を誠実に指摘、評価してくれる人

初見から一日たっても、一週間たっても、一年たっても自分の中で熱い感動が覚めない写真、その一方で日々消費される写真

逆に初見から一週間、一年たって、また数年後にその写真の良さがやっと理解できる場合だってある

新しいアイデアを探すのもまた必要だが、古くからすごいものもあるわけで、新旧にかかわらず良いと嗅ぎつけたい

そこには共通した何かがある

流行や時代の流れを超えて長く残っていく写真

美や希望を表現するのは悲惨なものを撮るより難しい

テクニックは大切ですが、それに加えて写真家の人格をぶつけて撮れた写真

この人格があってこそこの写真が撮れたんだなと納得する写真

ときめきと未知のものへの好奇心と希望が必要

さらに人間として素晴らしいというのがかっこよい

 

第三章 表現とは

被写体にどれだけの物語性を見つけ感じ取れるか

近寄りすぎてかえって本質が写らなかったことも

時にひくセンスが必要

ポートレイト

頭上スペースは希望

靴や足元はリアリティ

横は周囲の状況説明

縦は被写体の本質

春の予感

カーテンを半分あけ窓際に戯れる光をそっとすくいとる

爽やかなエネルギーに満ちたポジティブな写真になる

衝動的に撮る=何も考えなくてよいではなく

深い心理からあふれ出してくる衝動

ストレートな作品になる

春には希望が写り、秋にはさみしさが写る

夏には色気が写り、冬は背中に人生が写る

どんなに何気ないものを撮った写真でも、

絶妙!と思わせる要素が一つでも画面のどこかに感じられる

通常主題にピントを合わせるが、主題をボケさせて背景にすると

かえって楽しさ、美しさを強調してくれる

変則的なハズシばかりが続くと難解すぎるけど

たまにあるといい

馬力のある写真

テーマ、スタイル(手法)、技術の混ぜ合わせの比率

心底惚れるものが画面の中にある事

無い写真が惰性の撮影

過去やこだわり、知識、嗜好、センスが化学反応する

未知への開拓の意味でも自分にない手法を試すという事は思わぬ勉強になる

流行を追いすぎると世間にすでにあるものと似たような写真になり、自分の個性が発揮できない

新しい作品=はやっているものと反対の事をする

 

第四章 いかに撮るか

人のドキモを抜く

生き方で撮れたなんて言えたらかっこいい

こころときめく写真

元気になる写真

常に20歳の心で写真を撮る、iso20歳

少年の心を持ったヘンタイ

自分の作品の数はホームラン数と一緒で決して減ることはなく、何年かを経て一枚一枚が積み重なる

それがやがてロケット燃料を満タンにし、何かのきっかけで点火されると、人生のロケットとなって、未知の世界に自分を連れて行ってくれる

目に見えないものを撮る技術を写真家は追及している

一流のモノを見て「わー、すごい、こんなのにあこがれる!」という風に感じ入ることが大切。そのドキドキ感がやる気につながる

朝目覚めた時今日は何か良いことがあるかもしれないと感じることが出来、

そして、一日に一回でも充実感が感じられる一瞬があったらその人はそれだけで幸せです

人類が決して失ってはならないポジティブな瞬間や希望や優しい瞳を残していきたい

一瞬のことでも彼女たちの日常の中で仲間に成れたことが嬉しかった

この年代の楽しそうなしぐさ

われわれには計り知れない日常を受け入れている人々のたたずまい

かつてこの街で過ごした自分の人生をふと振り返りながら

フラッシュの光を生かしてとる

望遠で撮りながら常に話をして自分に興味が沸いた時点で撮影

表情にあたたかみが出る

手前に何か入れて奥行き感を

これぞという瞬間まで粘る

この年代のナイーブで透明感のある息遣いには心が洗われる

イカは撮る勇気を与えてくれる

逆光や反射を呼び込む事で画面がいろんな要素を帯びてくる

真っ暗ではない、明るすぎないマジックモーメントは一瞬だけ

優しく清楚な作風

人間の希望を撮りたい

人が人を好きになるような写真を撮りたい

その年代でしか撮れない様子

日曜日が終わるさみしさが漂う場所

 

曽爾高原 
SAL75300+α99