陰翳礼讃344 目的が見えなくても心が満たされるとは

没頭する事自体での充実感

その対象に対して必ずしも意味はなくてもいい

コンテスト用じゃない作品作り、ゲームなんかもまさにそれ

目的がわからないまま永遠に続く作業を懲罰ととらえない

頂上を目がける闘争ただそれだけで、人の心をみたすのに十分たりうる

プロセスに生きる価値・・・この真実は大発見だな

結果を求めず行為そのもの、行為する事自体に意味を感じる生き方

結果が出にくい時代の神の思考パターンやな

行為の結果から何がもたらされるかなどは考えずに、没頭できる快ね

日常の繰り返しの中に充実感が得られれば、それこそ満ち足りた人生だ

「学び」は目的のための手段と考えるととたんにつまらなくなる

知らないことに好奇心を刺激され、さらに知りたいことが出てくる、

自分の世界が広がっていく感覚

学ぶ喜び、学びへのはまり

結果をだしてほめてもらえるから好きになるわけではない事も結構多いのに気付けるか

取り組むことで充実の時が得られる、それが肝心

実学=これを学ぶことがなんの役に立つか、どんな実益があるか

これの押し付けが世の中に横行しすぎて生美を浅いものにしてしまっている

役に立たない学びには興味がない、この姿勢では学ぶ喜びを感じることはできない

外発的動機付けが皆無の時代はむしろ幸福

内的報酬によってやる気になれる大チャンス

ごほうび無しで楽しいことのお宝

体力や気力の衰えとともに、人生の残り時間が気になってくる

人生は永遠でないことを痛切に感じ、

やり残したことがないかどうか考えながら人生を振り返るようになる

残り時間を意識するようになると、どうしても焦りが出てくる

このまま惰性に流されていたらあっという間に時が過ぎてしまう

今のうちにやっておくべきことは何だろうか

目標にこだわりすぎると答えが見つからず迷路にはまり込み、

憂鬱な気分に陥る

劇的な変化を起こす必要が無い場合もある

そんな時は目の前の事柄に没頭するのが最適解

何でもいい

かってに前向きの気分が沸いてくる

人間は誰から頼まれなくてもいろんな目標を立てる

ほんとうをいうと、その目標が到達されるかどうかは

真の問題ではない

そいういう生の構造の中で歩いている事、そのことが必要

一つの目標が到達されると、無目的の空虚さを恐れるかのように、

大急ぎで次の目標を立てる

結局、ひとは無限のかなたにある目標を追っている