陰翳礼讃243 写真を通して「何がしたいのか」

一つだけの答えがどこにあるのかいつも探しているような感覚

他のものに紛れて観えないだけという気分

早く見つけ出したい

答えはどこにもない。自ら作り出すもの

先生の言う通りに撮ったら、

それは先生の作品になりませんか

自分に答えがあったとしても

その答えをかんたんに口にしてはいけない

本人の中から答えが生まれるのをじっと待つ必要がある

作品を作る上で重要で意義のあることはプロセスだ

思考の過程だ

最も大切で面白みのある部分

写真を撮る者にとって最も大切なことは

「いま、ここにいる」こと

一度発表してしまった作品の延長ではやはり既視感がある

行き詰まった時、迷った時はそもそもの「原点に戻って考えてみる」

と意外なヒントが隠れている

「どうして好きなのか」

そもそも何のための写真をとっているのか曖昧になることはよくある

写真を通して何がしたいのかを意識することが大切だ

そして最も重要なのは実行、実現する力

実は難しい

イデアだけではゼロに等しい

撮らないと始まらない