4月は君の嘘~切ない夜に大輪のバラを

春に撮りだめていた、4月は君の嘘をようやくイッキ鑑賞しました。

たまたま、買い集めたクラフトホリックの抱き枕が
作中にも出てきてタイムリーやなぁと。

一応、前知識なし、ネタバレ無しで、見たので、
最終回の切なさはたまりませんね。
最終回挿入歌のキラメキ-公生とかをりの演奏 Verが胸にしみます。


台詞回しが、やや少女マンガ臭いというか、
乙女チックなのが、少々気障で鼻に付くのですが、
全編とおして、透明な可憐さを感じます。

主人公達の年齢設定は、もうちょっと幼くてもよかったんじゃないかな?
それだと、楽器が、そこまで巧くなれないか。

秒速5センチメートルや、古くは、銀河鉄道999もそうでしたが、
最後にヒロインと結ばれない系はやっぱりキツイ。
現実は、結ばれないことの方が、遥かに多いですからね。

この長期休暇で、新聞スクラップと自身のコメント書き込みを読み返しています。
分厚いA4ノートで3冊。一冊読みなおすのに、4時間かけました。
まだ、2冊ある!
頭にぐんぐん栄養が渡っていく感じです。

その中で、オトナになった女子たちへ 益田ミリ のエッセイ
「切ない夜に大輪のバラを」
が4月嘘でひたひたにセツナさを味わっていた僕に、
イムリーに響きます


渋谷で映画を観て、表に出ると、夜空には満月がのぼっていた。
駅に向かう人々にまぎれて、ひとり、てくてくと歩く。
てくてくというより、とぼとぼ。
切なかった映画が伝染して、
私の心の中にも切なさが溢れていたのだった。

私はどんな人生をおくるのだろう?
人生ってなんなのだろう?

十代のころのとりとめない気持ちは今も消え去ってはおらず、
こういう夜は自分が大人だということがなんだか信じられない。

中略

孤独というのとは違う。
セツナさを感じている瞬間もまた、
失うことを惜しいと感じているのだった。

切なさにどこかでうっとりしているのである。

中略

家に帰ってバラを花瓶に挿すころには
セツナさは、すっかり影を潜め、
「お腹減ってきた~」
と思っている私がいたのだった。


この感覚好きだなあw
何歳になっても・・・ネ。