方程式殺しの算数ならではの難問

イメージ 1

小5算数問題(10歳~11歳)の問題です。
娘が分からんというので、どれどれと見てみると・・・


みかんは、一人4個ずつ配ると、最後の一人は1個しかもらえない。
りんごは、一人3個ずつ配ると、2個あまる。
みかんはりんごより11個多い。

何人いたのか。

ちょっと、チャレンジしてみてください。



算数なら、おと~さん、余裕なんていってるあなた!
なれてないと、これ、難しいですよねw

無理やりに、人数をX人、みかんY個、りんごZ個とおいて、
三元一次連立方程式を立式すれば解けますが、
中学ですら、通常は二元一次連立方程式まで。
小学生に、どう教えるか。


みかんの数が、りんごと同じだとすると、
みかんを一人4個ずつあげるには、14個たりない

と問題文を解釈できるのが、最重要。

数が異なる、みかんとりんごの関係を、みかんだけの関係に改造します。

三個ずつだと2個あまる
四個ずつだと14個足りない

これだと、定番の面積図(鶴亀算)になって、

(4-3) x 人数 = 2+14

人数=16人と。


こういうのをすらすら解ける小学生というのは、
もともと、超天才だからというのは稀で、ほとんどの子供は、
親の力で、教育環境を整えられて、知識としての
道具を持っているからなんですよね。

呪文書のような、灘中学の入試算数問題を解く力も、所詮は、お金と時間で
作れる学力です。普通の子供なら、きちんとルールに従って投資すれば、
「だれでも」到達できると思います。
逆にいうと、お金と時間を掛けないと、作れません。
大学受験合格までの学力なんて、その程度の物です。

東大の理科3類の才女でミスコン参加なんてのをみると、
昔は、賢いわ、美人だわ、同じ人間なのか?どうなってるの?
なんて思ったりしたのですが、

最近は、
「で、この人は、他の人ではできない、「何」ができるから、すごいの?」
という目で見ています。
と同時に、んじゃ、お前は、他の人にできない、「何」ができるの?
と、自分に、問いかける毎日です。

そんな事を言う前に、まず、他の人が出来る普通の事をできなきゃ・・・なんて、
謙虚さを通り越して、卑屈になって、自虐的に悩む時間は、
できるだけ減らしたいですね。
仕事人生なんて、もう、十数年だけ!
人生全体ですら、健康に生きたとしても、半分を切りましたね。