自作ピンホールカメラは・・・

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この数日で、中学生イベントとしての
自作ピンホールカメラの導入についてさんざん調べた。

結論:
自作ピンホールカメラ+印画紙撮影は不可能

組み立てキット作成+フィルム撮影なら、可能。


印画紙露光は、一般低感度フィルムの露光時間の、400~500倍。
ピンホールでは、直射日光下で、露光時間15分
うす曇で90分、曇りだとなんと、3時間。
雨、室内、夜景にいたっては、事実上、
一晩中露光させても印画紙には写す事すら不可。

全員の、工作終了後撮影ポイントを選び撮影。
実験室を暗室化、印画紙で、ネガ撮影、現像、定着、乾燥、ポジ作成
を、行う事はよほどの手際と、気象条件に恵まれないと
無理・・・

ピンホールは、0.01mm変化しただけで、ピントを合わせるのに必要な
箱のサイズが、数センチ変化。

しかも、真円にする必要があるため、
コンパスの針でつついてあけた程度では、
心霊写真もどきが精一杯?

工作用紙で一から作るピンホールカメラは、予想外のデリケートな作業が
必要とされ、かつ、印画紙を前提としたカメラになるため、

「自作ピンホールカメラ+印画紙」は、今回の条件下では不可能という結論

http://sha-ran.co.jp/net-shop.htm

を活用し、
組み立てる事がメイン目的の行事と考え、
撮影は、フィルム使用で各自、自由時間も活用して
行うというのが現実的。

工作が苦手な生徒で、作成時間は2時間と見積もって、
撮影を楽しめる時間は、残り、20~30分。

レンズなしのピンホールで像が出来る事を学ぶ。
パンフォーカスの特殊な写真の魅力を知る。

工作とあわせて、この3つが堪能できれば、十分かと。
結構楽しみになってきた!