陰翳礼讃437 選ばれていることの恍惚と不安

職人タイプが大人になるというのは自分のやり方が通せない場面でもその場を収め折れることが出来るようになるという事

欲求とシンクロした努力

方向の間違った努力

自分のこだわりを認めてもらったときには手放しで喜ぶ

選ばれている事の恍惚と不安

写真撮影は街灯パフォーマンスでもあるので、人目を気にしなければならない

みられているのだから格好よくなりたいという意識を持つようになる

格好良くなりたいというのは注目を浴びる、浴びたいという意識でもあり、それが自分は選ばれているのだという意識を生む

芸術に必要な意識とはそのような選ばれている事の恍惚と不安

フォトグラファー志望の若者が少なくなったのは写真学校で教えている先生がファッション性が薄いカメラマンベスト姿のパンパンに太ったおっさんが多いから。そんな姿を見たら、フォトグラファーは格好悪いと思って敬遠し、若者は違う表現媒体を選ぶ

ミュージシャンがなぜ若者に人気があるかといえば、常にドレスアップしてカッコよくしているから

身なりがしっかりしていれば、街で撮影していても怒られることが減る

きちんとした恰好をしていなければ被写体に対しても失礼である