キム・セロン バービー ~ 普段は目をそむけて知らんぷりしておきたいディストピア

やっとこさ何も予定のない普通の休日前夜

3月中旬からここまでがながかった・・・

全く前知識無しでおすすめに出てきた韓国映画 バービーを

筋トレしながら視聴

 

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アクション映画なら格闘シーンはワクワクするのですが

当たり前ながらこの作品の中の暴力はリアルに心が痛い

そしてそういう暴力が多い・・・とにかく滅入るんだよなぁ

でもいつもいつも最後にはハッピー爽快!とかの映画ばかりみてても

楽しくないのでたまにはネ

 

ヒロインのキム・セロンという当時まだ子役だった女の子は

仕草も顔立ちも妙に昭和50年代日本の少女っぽいんですが

出てくるアイテムはアイフォンだったりするので妙な違和感

しかし国が違えば子供のこづかいの額すら

2桁変わるという酷いルールが未だ世界基準なんだよなぁ

この二人の中身は変わらないというのに

置かれた場所の違いだけでここまで変わるか・・・

 

「実話」をウリにしてるとはいえ

戦争にしろ人身売買にしろ

ここまで科学も経済学も発展した21世紀で

やってることは紀元前から変える事ができずに居るというのは

人という生き物の業の深さだよなぁ

 

たぶん悪の先進国富裕層の象徴としての眼鏡のおっさんは

妹ちゃんに

「鼻血と熱を治す治療をしようね」

とか作り笑顔でいって、本人はニッコニコで何も知らないまま

手術台に乗ると

夢の国で身体を失ってまさにバービーのハートとして

生きてゆくことになるんだろうな

理想といえば理想なのかも

 

で本国に取り残された優しくも弱いオトンと

純粋で健気なねえちゃんも

いずれじわじわと暗い影に飲み込まれていくのを

受け入れて諦めるしか無いと

 

2014年の作品ですが8年後の未来もあんまり変わってないなぁ・・・

一晩開けても気が滅入ったままなので

直射日浴びにランニングしてきます