戦争論ほどその場の流れで、コロコロ自分の正義が簡単に覆される論はない

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アマゾンプライムでも見れたのですが、

地上派でやったので、消化です。

 

確か、君の名はと同じ時期にやって、君の名はが、ヲタ向け、

これが、一般向けでその年のヒットアニメって扱いだったような。

 

思ってた以上に重い作品で、アマゾンの☆5~☆1までレビューも

全部読んで、こりゃ結構見る人の人生観によって感想が大きく変わるやつやなと。

 

僕たち団塊Jrは独特の戦後左翼教育が強烈だった時代で、

はだしのゲンだの、道徳教科書だので、とにかく

戦争=100%悪、平和=100%善しか教えてこられませんでした。

 

ちょっと大人になって、歴史を勉強しだしたとき、

先人達が、必ずしも愚かで頭が悪かったから

戦争をしちゃった・・・というわけでもないぞという、

もやっとした感覚が湧き出していったい、何が正しいのか

混乱しだすんですよね。

 

少なくとも、この映画は、戦後の昭和に良くあった

嫌な戦争を無理やりやらされて、なんて最悪な時代だ!

二度と繰り返さないぞ!

という片面だけの反戦作品ではないなと。

 

戦争自体が食ってくための、生活を成り立たせるための仕事として、

必要条件になっていたり、自分たちの知性を磨いたり、

不断の努力をする事で、当時の先進国より、良い思いをしたい、

見返したい、惨めな思いを覆したいという感情も、

民間レベルで結構あったんだろうなという事も作品から

感じられます。

 

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同じ日に、100分de名著の戦争論を2話分みて、

その感覚がより正確に説明されていて、でしょう?!

俺レベルの無学な人間でもそう感じるもんなぁと。

しかし過激な主張だなぁ。昔だったら放送できなかったはず?

 

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確信犯的交通事故みたいなもんで、無駄死にしたくないし、

痛いのも、寒いのも、暑いのも、ひもじいのもいやだけど、

屈辱や劣等感への感度を一生懸命鈍らせてみたり、

無理に無欲を語ってみたり、戦争と全く関係の無い

生産力の低い仕事だけに頼って文明レベルを落として

生きていくのもなんか違う。

 

どっちが正解ってのは無くて、

暑い時には冷たいものを、寒いときには温かいものが欲しくなる

程度の事なのかも・・・と考えた令和元年8月でした。

 

しかし、となると、

大切なのは、自分の判断感覚=感度そのものだな!