悪の華を読む 安藤元雄氏 80歳超でのボードレール攻略本

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19世紀の永遠の厨弐病詩人 ボードレールの奇作は
難解だからこそヲタ心をくすぐり続けるわけで、
コレは、初見ではなんのこっちゃ分からない
フランスカルト映画にも通ずる大人の趣味ですよね。

その翻訳者の一人でもある安藤元雄氏の
悪の華 攻略本」が「新刊」で登場。
御歳84歳との事。

凄いな!

超高齢になると、頭の焦点がぼやけてきて、
感受性も枯れて、どんどん幼児に戻っていくんだろうなという
ある種「恐怖感」があるのですが、
少なくともこの本を読む限り、
健康な年頃であるはずの僕なんかより、
はるかに深い思考力で、
暴力性、淫靡さ、そして絶望と希望を考察され、
美しい語り口調で表現されています。

この年になっても、健康であれば、
全然文学を楽しめるもんだと、
単純に人間の能力の可能性にうれしくなりますね。

読書の秋にピッタリのお宝です。