葉をすべて落としながらも、
太陽の光を残された全身で精一杯浴びています。
極寒にもお構い無しに凜と生き続ける自然の姿を目の当たりにしたとき、
冬は、春を期待して、ただ、耐え忍ぶだけの季節ではないという事
この時代の「今」をしっかりと生き抜く希望がわきました。
もう一枚の写真
雑草であり、華やかとは決していえないススキに
趣を見出すののは、古来から日本人独特の感性との事。
風に優雅にたなびき、
冬の寒さにもへこたれず、
次の代への実をしっかりとつける
姿を改めて凝視したとき、何かを感じずにはいられません。
独りで、山道を走り、
周りに誰もいない、海の音だけが聞こえる場所で、
カメラだけぶら下げて、しばらく散策します。
そして、この被写体に出会います。
一瞬で、ピンと来ました。
僕が、探していた人生の答えのヒントを得ました。
いつもはモノクロームで仕上げるのですが、
この作品に関しては、冬の寒さ=青白さをイメージしていただくために、
あえてカラーにしてみました。
モノクローム編も、せっかくですから、
後ほど気が向いたら仕上げてみようかな。