初めてのペットとの別れ

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3年間飼った金魚が死んだ。

息子が祭りの夜店でつってきた金魚。
一匹が、12月頭ごろから、あまり動かなくなっていたのは気づいていた。
そのうち、見る見る体が曲がっていき、
最後には、完全によじれてしまって、
水底で口だけをパクパクしていた。

ネットで調べてみても、原因はよくわからない。
息子はパニックになり、
近所のペットショップの店員に病気の治し方を聞きに行くといって
きかないので、無視するわけにもいかず一緒に連れて行く。

店員は、あっさりと、
「水の交換時のショックでないのなら、遺伝的な病気ですね。治らないと思います」
との事。

ショップには一匹\40の金魚が何百匹と泳いでいるけど、
3年間たった三匹しかいなかった金魚の一匹の命の値打ちは
非常に重い。

息子は、しばらく「治せない」という事実に、放心状態。
かける言葉を、どうしようかと迷ってでたのが、
「あの金魚は、もうおじいちゃんになっていて、腰が曲がってきているねん。
だから、体も弱ってるからあまりうごかないねんで」
と話してあげる。

それで、やっと納得したらしく、体が曲がっているのは、苦しくてもがいている
のではなく、年をとったからやねんと、杖をついたお年寄りのジェスチャーをくわえて、
一生懸命妹や母親に説明。

数日後、ずっと下に沈んでいた金魚が、
水面に浮かんでいた。

・・・いよいよおわかれである。

すでに、体に、少し、水カビのようなものが生えかけている。
目は、まだ、それほどにごっていない。


墓をつくってあげようという事に成る。


墓標代わりのアイスのスプーンに名前を書こうとして、初めて、名前が無い事に
気づく。

由来はよくわからないけど、息子なりの名前を最後につけてあげて、
花壇に埋める。
クリスマスの時に買った花を花瓶からいくつか抜き取り、墓のそばに
植えてあげる。あ、そうそう、えさもあげないと・・・と何も教えていないのに、
ぱらぱらと金魚のえさをまいてあげる。
なかなか、やさしいやつだ。

金魚でコレだけ寂しいのだから、
犬や猫だったら、小さい子供には、耐えられないだろうな。