陰翳礼讃382 闇の色

カメラにギリギリ写る明るさの場所は意外に少ない

低照度が希少である

都市は、すでに街灯と監視カメラがすべてに張り巡らされている時代だしな

その点、マジックアワーが過ぎて、星空がゾワゾワするほど出てる場所に出くわすのが

ツーリングのだいご味の一つでもある

「日が落ちる」

これはもともとは結構な恐怖だった感覚を思い出す

昔はちょっと山の中に入ると夜は懐中電灯が無いと

歩けなかった

虫の音や風の音がやけに大きく感じる

稲や土の香りも強い

あぁ、そうか、これが忘れていた闇の色だ!