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そうしてある日気がついたら、身のまわりには、たたずむ僕と、ほこりをかぶった一台のカメラと、そして太陽だけが在った。

ある晴れた朝、ふとそのことを認識したとき、僕のなかにひとつの臨界点が生れた。 僕はもうためらわずにカメラを持ち光の中に立ち戻った。
 
僕の目の下には僕の影が在った。
それだけで充分だった。

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