光と影#59 勇者の生き方

今のお金は「贅沢のために欲しい」であって「生命のために必要」とは違う

健康に食ってくためだけならさほどお金がなくても何とかなる時代なんてとっくに到来している

幸福に対するコストをかけすぎ

ゴミ屋敷=モノ屋敷=カネ屋敷

その生き方は哀しくも自らの意志では簡単にはやめれない

明治維新の最中にまだ幕府の中で出世を目指そうとするのと同じ努力に苦しんでいる

そののち幕府も藩も無くなったのと同様

今仕事の絶対量が減っている、あらゆる企業が安定していない

人口が自然に減る人口爆縮も過去経験がない

数パーセントの勝ち組と名付けてきた富裕層に無理やり入ろうとするのは

単なるギャンブルであって、人一倍金を使い続けるしかなくなる

数千万の時計・・・もうちょっとマシな効率のいいストレス解消法があるはず

意味もなく必要以上にお金を使いすぎる

これが昭和経済成長の原動力

人口爆発のバックボーンがあったから成り立っていた

月から金まで一生懸命働いて、お金をためて土日で好きなことをする人生プランの罠

死ぬ思いで働いた分、ようやく訪れる休日に過剰な期待がかかってしまう

これまで恐れていた貧乏の肯定がついに重要になった

沈んでいくタイタニックから逃げるためにマストに登っても意味はない

危なそうに見えても救命ボートに乗った方がいい

「せっかくの休みだから」がやっかい

絶対に楽しまなきゃ

過剰に楽しまなきゃと無理をしてしまう

こうなるともう、心の底から楽しめない

月から金でストレスをためながら働いて稼ぎ、

そのお金を使う事でストレスを発散する

あまりに無駄で遠回り

貯金額を幸せとする生き方の罠

今欲しいモノじゃなくても、未来の自分が欲しがるかもしれないもの

その可能性そのものを買うことが出来る

いつか必要になるかもしれないものすべてを手に入れることが可能になる

それは本当に幸福なのか

一人一人がバラバラに好きなことをすることが幸せでありその欲望を叶える

ことこそが経済的な発展であるというトリックをだれもが信じてしまった

→暮らしを高コスト化し、生きづらさをもたらした元凶

座り仕事でストレスを受けた場合、横になったからと言って疲れはとれない

ストレスを軽くしたり無くしたりではなく、別のストレスの種類を増やして発散する事でしかストレスから逃れなれない

目先の稼ぎよりも他者から感謝され評価されることの方にずっと価値がある

無償の奉仕やかわいげが今よりもっと重視されるようになる

可愛げが無ければ孤立し金しか頼るものが無くなる

そしてその肝心の金はもはや運任せギャンブル的にしか手に入らない

自分の居場所がいっぱいあると余計なプライドがいらなくなる

一つ一つの仕事にいちいちプライドをもちこまない

アイデンティティを複数持つと楽しく生きれる

ネットが発達し、

悪い行いは必ずバレる代わりに

よい行いも必ず陽の目を見る

今までは何かを得るという目的とそれを得たことを成功とする生き方だった

そうした目的のために我慢してもたどり着くまでに楽しいことがあまりない

カネ持ちを目指そうとする目的最優先、結果成果主義だと

成功たどり着くまでにしんどいことの連続で

貴重な人生を溶かし燃え尽きてしまう

ずっと背負っていかなくてはならないと決められていた強い何か

=自らの意志ではできなかった「すべき」から抜け出す事を

皮肉なことにも、ついに強制される時代が来たのは喜ばしいこと

自分の人生を貨幣経済を前提とした目的から解放する

自分の目的や生きていく意味がなきゃいけないという思い込みから解放する

何となく生き延びて、人助けができて

だんだんいい人と呼んでもらえて

周りには気持ちいい仲間がいる状態

途中の過程自体がすべて面白い

なんとなく気持ちのいい人生=勇者の生き方が

ずっと楽しい時代になる

「勇者に成って人助けをする」

どんなに装備が貧弱でも

たとえ武器が無くて素手でも

冒険は冒険

勇者は勇者

旅そのものが面白い