記録写真#753 スポ根モノを楽しめない自分に気づく

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α99+SAL5014

 

休日に、角川版「狙われた学園」と「チアダン」を観た。

 

 

ねらわれた学園

ねらわれた学園

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

狙われた学園は原田知世版のドラマ版が微かな記憶にあって

「京極様」と狂信的にすがる優等生の高見沢みちるが印象的だったんだよな。

 

映画版は、大分ストーリーが違うんですね。

80年代初頭独特の生活文化と撮影技術が

今丁度僕が求めていた刺激だったので、始終楽しく見れました。

手塚治虫の息子君扮するスポーツがダメのガリ勉君や、ツリ眼鏡の教育ママゴンが

当時の超ステレオタイプで、昭和50年代の善悪や、価値観ってこんなんだったよなと。

 

薬師丸ひろ子扮する優等生だがチャラい、でもお嬢様という

空想の世界の願望まみれの女の子の取り巻きをするより、

おでこを全部出してキリッとした高見沢みちるみたいな先輩に

統率されたいなと思いながら。

でも、こういう選民思想がリアルにエスカレートしたのが90年代の

オウムだったんだろうなと思うとぞっとします。

 

ユーミンの守ってあげたいがこの映画の主題歌だったとはじめて知りました!

 

 そして、チアダン

単純に可愛いJKが飛び跳ねるおっさんホイホイ映画的に観ようと

思ってたのですが、内容でどうも引っかかる。

 

仲間と楽しむ為にしているのではないetc

トップを取るためのあえての非情な言葉がけ

があったからこそ、勝利に結びついた。

影では苦悩があったが、表には決して出さなかった

 

というのを「美談」にしようとしているのですが、

そこがすごく違和感を感じるんですよね。

 

そんなんだったら、やめる!と言って

結局戻ってこなかったままのバレリーナの子が

途中で裏切って勝利を味わえなかった

敗者側という見せ方をしているのも好きではない。

 

ヒロインに何度もアタックするも、冴えないから

振り向いてもらえない、明らかに隠れイケメンw

な子が、最後パイロットになったって瞬間、

コロッっと態度を変える女の子の描写も、

真実の一つなんだろうけど、わざわざ観たくはないな。

 

コレは、年をとって、

努力=100%の成功

とは限らない経験を味わってきた

大人ならではの感覚で、10代、特にローティーンの間は

変に大人びて、斜に構えた思想に触れず、

ピュアな世界の中で綺麗事に包まれた時間を

過ごせばいいんだと。

 

逆に大人になってから楽しめるものと、楽しめなくなるもの

が出るのは当然だと。