ドキュメント72時間「秋葉原 電子部品に魅せられて」~ここに集まる客はリアル深夜食堂

www2.nhk.or.jp

仕事前のチーズエッグラーメンを食いながら何気なく観た番組

電子パーツ屋に来る客の話を聴くというドキュメントなんだけど、

なんの期待もしてなかったのにやたら共感、感動してびっくり。

 

f:id:sinn156:20200627122828j:plain

 

サラリーマン時代は、仕事と育児だけやってて、

やっと定年になったら今度は癌だよ。

見てくれと違って中身ガタガタなんだよ

と言いながら、細い肩を落としながらも

何かを作り続けることで自分を保とうとしている人

 

ダメ親を否定することもなく、

子供の頃からお金のかからない趣味として

電子工作を楽しみ、奨学金を返しながらも

今も続けている若者

 

花形だったPC業界が崩壊し、

今は昔の仕事仲間も全部違う仕事をしている。

そんな中で趣味で修理してネットで

販売する副業をされている人。

 

高校時代にやりたいことを見失って

皆が向かおうとする道に進むことができず、

理解ある親から一年の猶予をもらう中で

電子工作に目覚めるJK

 

f:id:sinn156:20200627122855j:plain

 

・・・etc

 

バラエティ番組で海辺で遊んでいる陽キャ

水着のまま腕相撲をさせたりという番組に

出ているような人種と真逆の雰囲気です。

 

番組編集の仕方もある程度はあるんでしょうが、

電子パーツ屋に来る客はどこか陰というか闇の部分を持っていて

だからこそ見える、感じられる世界で楽しめる能力が

生じている、そんな感じがしました。

 

一日が終わり、家路へと急ぐ人々。

ただ何かをやり残したような気がして、 寄り道したい夜もある。

 

のリードで始まる、深夜食堂の客達も

キラキラの成功者ではないキャラクターばかりですが、

だからこそ、味わい深い生き方ができる

という描写が心地いいんですよね。

 

電気街に集まる伝統正統派ヲタク賛歌番組として

同士として非常に共感できました。

再放送があれば録画して保存したいですね。