仕事前のチーズエッグラーメンを食いながら何気なく観た番組
電子パーツ屋に来る客の話を聴くというドキュメントなんだけど、
なんの期待もしてなかったのにやたら共感、感動してびっくり。
サラリーマン時代は、仕事と育児だけやってて、
やっと定年になったら今度は癌だよ。
見てくれと違って中身ガタガタなんだよ
と言いながら、細い肩を落としながらも
何かを作り続けることで自分を保とうとしている人
ダメ親を否定することもなく、
子供の頃からお金のかからない趣味として
電子工作を楽しみ、奨学金を返しながらも
今も続けている若者
花形だったPC業界が崩壊し、
今は昔の仕事仲間も全部違う仕事をしている。
そんな中で趣味で修理してネットで
販売する副業をされている人。
高校時代にやりたいことを見失って
皆が向かおうとする道に進むことができず、
理解ある親から一年の猶予をもらう中で
電子工作に目覚めるJK
・・・etc
バラエティ番組で海辺で遊んでいる陽キャに
水着のまま腕相撲をさせたりという番組に
出ているような人種と真逆の雰囲気です。
番組編集の仕方もある程度はあるんでしょうが、
電子パーツ屋に来る客はどこか陰というか闇の部分を持っていて
だからこそ見える、感じられる世界で楽しめる能力が
生じている、そんな感じがしました。
一日が終わり、家路へと急ぐ人々。
ただ何かをやり残したような気がして、 寄り道したい夜もある。
のリードで始まる、深夜食堂の客達も
キラキラの成功者ではないキャラクターばかりですが、
だからこそ、味わい深い生き方ができる
という描写が心地いいんですよね。
電気街に集まる伝統正統派ヲタク賛歌番組として
同士として非常に共感できました。
再放送があれば録画して保存したいですね。