高校入試によく出る植物実験

高校入試によく出る植物実験の出題3つ!
受験生の方、初心理科講師の方に活用してもらえれば・・・

その1 蒸散量実験

植物が葉の気孔から体内の水分を水蒸気の形で外に出しているのが蒸散作用
気孔の数は
葉の裏・葉の表・茎の順に多いので
とーぜん蒸散量も葉の裏・葉の表・茎の順に多い
ちなみに根には、気孔がない。根は水を出してる場合じゃない!

参考 気孔から出ていく気体は水蒸気の他に
酸素、二酸化炭素光合成・呼吸)もある。
人間の口が飯をくう、息をするのと同じでいろんなことしているわけ。

その2 アサガオのふ入りの葉を使った実験

ふ入りの葉を使ってアルミホイルかぶせたり、
ようそえきをかけたりするやつ。
葉緑体光合成をする場所であり、
光合成時にはデンプンが生じるということを確かめる実験である。
 
中学生では「植物はどこで光合成をするか」と聞かれた場合
「葉」と答えてもまず点はもらうことが出来ない。
光合成をするのは「葉緑体」である。

ふ・・・朝顔の葉等で葉の緑がないところがある。
ここは光合成に必要な葉緑体がないため光合成ができない。

その3 オオカナダモとBTB水溶液を使った実験

光合成には二酸化炭素が必要という点と呼吸では
逆に二酸化炭素が放出されるという点について調べる実験である。

BTBは酸性のとき黄色、中性のとき緑色、アルカリ性のとき青色になる薬品。
物質の状態を調べるBTB溶液のような薬品を「指示薬」という。
この言葉も合わせて覚えておくように。

植物の実験に使うときはBTB溶液を次のように考える

         BTBの性質
   黄色      緑         青
多い  ← 二酸化炭素の量 →  少ない

呼吸による二酸化炭素が水に溶けると酸性(黄色)になる。
光合成二酸化炭素を吸収すると逆にアルカリ性(青)になっていく。