都市 風景 図鑑

イメージ 1

もともと、そこそこの高層ビル群が立ち並ぶ中、
明らかに別格の巨大建造物がぽつんと突き出ている様子は
迫力を飛び越えて、そこはかとない違和感を感じてしまいます。

図書館で久々に、写真集をまとめがり。

夏のバタバタであこがれつつも結局いけなかった
森山大道のオンザロードもすんなり借りれました。
今回一番うれしかったのが、中平 卓馬の「都市 風景 図鑑」
を借りれたことですね。

僕の勝手なイメージでは、
大道氏が、どちらかというと野生のカンでかぎつけて撮るのに対し、
卓馬氏はすさまじく高いIQをぶん回して、哲学的に、理論的に計算しつくされた
結論を撮っている・・・どこか「ヒリヒリした神経質さ」を感じます。

自分の過去の作品を河原で全部焼いて、急性アルコール中毒で倒れ、
記憶喪失になっちゃうという、月下の棋士もびっくりの
トンデモバックストーリーがあるから余計そう感じちゃうのかも知れませんが。

これは、こんな年になってからじゃなくて、
高校生ぐらいのリアルに若く、鬱積した季節に出会っていたら、
また違った人生になっていたかも・・・なんて思いますが、
いや、僕は、どうしたって、ウロウロと、心が安住する事はない性分ですから
であうべくしてであったという気もします。

アマゾンで定価\7000弱。
おいそれとは買えない書物ですが、
これ、すさまじい写真集です。
ペーパーバック版で\2000とかででりゃ~いいのに(W

あと、府立中央図書館御中
ぜひ、「来たるべき言葉のために」も用意してください!