セント・エルモの火 大気光学現象の怖さ

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虹スライム、虹壁等、虹作りで思い出したのが、
ジュニアチャンピオンコースの「世界の謎・世界の不思議」
で読んだ

「セント・エルモの火」

中世の騎士団を乗せた船。
夜間航海の最中、船員達の槍の先から
青白い炎が揺らめいている・・・というような怖~い
劇画をおぼろげに覚えている。

夕焼け、虹も含んだ、大気光学現象全般には、
美しさより、荘厳さ、畏敬の念が先行し、
神がかり的なものを感じてしまうんだよな。
なんか、合掌して、おがんでしまいたい気分。

子供のころ、帰省先の田舎での話し。

ゲームレスの時代、
常に、ヒマだったもんだから、夜中に、蛍でも探しながら、
自分以外は四方数百メートルは、誰もいないしずかな
田んぼのあぜ道を歩いていた。

外灯も無く、月明かりでねずみ色に照らされた稲穂。
ステンレス製の細長いレトロ懐中電灯が唯一の頼りない明かり。
懐中電灯で照らした方向と逆向きに、
すべてのものが長~い影になって、ゆ~らゆ~ら動く。

ふいに、空を見上げた時、
夜空の白い月に異様に大きく「暈」がかかっていたのを見つけたとき
なぜか、急に背筋が寒く、怖くなり、
雑草をグチャグチャ踏み鳴らしながら、バンザイで、
あわてて走って帰った記憶がある。

そんなもんだったから、
ずっと後になって、
ドライブゲームをやっていて、夜道の
「暈」なんかをエフェクトで表現してあるのを
見たとき、そういう所に着眼する
スタッフの才能に関心した。

大気光学現象といえば、
Brocken spectre「ブロッケンの妖怪」
核実験の時に発生する「ビショップの環」
銀河鉄道の夜に登場する「天気輪の柱」
等と、言葉だけ知っていた現象が、
いまや、簡単に、ネットで写真を見れてしまうので、
運命の出会いのありがたさは昔よりずいぶん減ったかも。

それでも、実物を見たら、
ヤッパリなぜか、怖くなるんだろうなぁ~


天空博物館
http://www.asahi-net.or.jp/~cg1y-aytk/ao/index.html