レトロ宇宙画の魅力

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必ずしも、宇宙は、実物がいいとは限らない。

そんな私のこだわりの感覚の一つが、
レトロな宇宙イラストのジャンル。

どちらかというと、昔のSFの本の表紙や挿絵に使われている
イラストの感覚に近い。

写真撮影技術がそれほど発達しておらず、観測衛星はもちろん天体望遠鏡なんかも、
今ほどは無かった時代、宇宙への興味を欠きたてるものは
スケッチや、イラストであった。

いまどきの子供向けの科学雑誌は、とにかくアニメっぽく、
よくも悪くも幼稚である。

そんなイラストのほうが、子供が気に入る=よく売れるという
編集側の発想なんだろうけど、本当にそうなのかな?

昭和の子供用科学図鑑などは、今ほど、コテコテの子供向け
キャラクターは出てこなかった。
それでも、ワクワクしたし、何度も読み返して、天文ファンに
なったものだ。
写真は、昭和55当時の天文図鑑の一ページ。
色使いといい、構図といい、本当にすばらしい。


豪人先生のような絵師が絶滅・レア化してしまい、ギャラも
あがってしまって、小売需要より、案外予算の問題なのかも知れないな。
久しぶりに娘と見た「母を訪ねて三千里」などでも、大人になってから
わかった事だけど、毎週のアニメにしては、
背景の美術なんかが異様に凝っていたからなぁ。
こういうスキルを持った人が、当時は、もっと、ごろごろいたんだろうな。

もし、そうなら、逆に、そこはつけいる「スキ」ではある。

著作権の切れた「レトロ銅版画、エッチィング画」なんかをうまく取り入れたら、
いいものが出来そう。

宇宙教育活性のヒントがまた一つ。