脳がとける奇病

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「脳みそ」
に、必要以上の恐怖を感じてきた。

小さいときに、人体図鑑に載っている、「脳」のイラストが、怖くて、
そのページだけ、開かないようにセロテープでとめていた記憶がある。

そんな、大の脳味噌ぎらいの私が、

絵ときこわい話 怪奇ミステリー
「脳がとける奇病」

に出会った時の衝撃は今でも忘れられない。

ネット上でも、子供の頃のトラウマ画像として
有名なこの話。

今にして思えば、子供を怖がらすための、少々いんちきの
入った興味本位のものだったのだろうけど、
ストーリーの運び方、つるんと落ちだした、「脳」のイラストで、
「恐怖」のどん底に叩き落される。

「もしかすると人類がほろんでしまうかもしれない恐ろしい奇病が現れた。」
ではじまり、
「その原因はまだつきとめられていないので不安はつのっている。」
で締めくくられる。

この病気が、もし自分の身に発症したら!

気が気じゃなく、
その日の習い事の習字が終わった後の
帰り道がどれだけ憂鬱だったか。