身近な化学ネタ ②

*脂肪だけ、消化されると二つの物質になる原因

油脂はひとつのグリセリンに3つの脂肪酸

油脂を消化できるのは、膵液のリパーゼ
また、油脂はアルカリによって分解されやすい
→石鹸のパワー。ありがたみ

てんぷら油の劣化(酸敗)は空気中の酸素と反応して脂肪酸が作られるため
紫外線でも酸敗が起こるので油菓子はアルミパック

こんぶ:グルタミン酸ナトリウム カツオ:イノシン酸ナトリウム



*各種植物繊維の長所短所
麻と、綿
綿:吸水性に優れぬれると強くなる。
摩擦、熱にも強く、染色性もよい。弱点:縮む、しわになりやすい

絹:美しく、染色しやすいが、光に弱く黄ばみやすい

羊毛:保温性、しわになりにくい、吸湿性最大

レーヨン:再生繊維 綿との違いは、ぬれると弱くなる、つやがある

ナイロン 1937年 絹に似ている。吸湿性が小さいので洗ってもすぐに乾く

ポリエステル 強くしわにならない。吸湿性ほとんど無し。
 熱可塑性 パーマネントプリーツ加工可

アクリル 軽い。羊毛の合成繊維版 編み物



*高価、高貴なイメージの紫の原因
動物染料
朱色→バーミリオン→ラテン語の虫=コチニール虫=えんじ虫(酢酸カーミンの赤色のもと)
紫:権力、尊厳の象徴→アクキガイ2000個から1gの染料

合成染料 1856年にモーブという名の紫色染料が合成された
19世紀 上流階級の女性達の衣装に大流行



*石鹸の化学
石鹸:ひとつの分子中に親水基と疎水基がある。界面活性剤
脂肪酸のナトリウム塩が石鹸

硬水:金属イオンが多い水だと、
石鹸分子の親水基がこれと結合して水に溶けないせっけんかすが
出来てしまう。(海水)日本の河川は軟水
→あわ立たない(洗浄力を示せない)
石鹸水溶液は弱アルカリ性なので、アルカリに弱い絹や、羊毛の選択には適さない。

合成洗剤
油脂+石油
水溶液が中性  金属イオンと結びつきが弱い

柔軟仕上げ剤 ほとんどの洗剤は陰イオン性界面活性剤 柔軟仕上げ剤や、リンスは
陽イオン性界面活性剤。
二つを同時に使用したらだめ

→リンスインシャンプーの謎!?

界面活性剤によるものを洗剤、塩基、酸化剤など、化学作用によるものを洗浄剤という。



*プラスチックの化学
プラスチック(高分子化合物)
熱を伝えにくいので、手に触れるとぬくもりを感じる

熱可塑性樹脂
(ポリエステル、ポリ塩化ビニル(水道管)、アクリル、ポリエチレンおゆまる、プラ容器))
加熱するとやわらかくなり、常温で硬くなる
鎖状ポリマー

熱硬化性(フェノール樹脂 融けずにこげる)
熱してもやわらかくならない。家具、回路基盤
立体網目状ポリマー

ポリエチレンは不完全燃焼で一酸化炭素、ポリ塩化ビニルは、190℃以上で塩化水素発生



*金属の色々
チタンの密度4.5を境に軽金属、重金属を分ける

空気中でさびない金属を貴金属、さびる金属を卑金属

電気伝導率最大:銀

1gの金は3kmの線に延ばせる(延性)、1屬里呂にできる(展性)