2022年春 工房楔 新宿個展 戦利品鑑賞後編~一部ローズ瘤しか持たない特殊立体光沢こそ射幸心の要

すでに6月の大阪イベントのお知らせも始まっている工房楔

野原工芸ハカランダペンシルの予約争奪戦も無事終了し

やっとこさGWの新宿個展記事完結です

 

写真でいきなりネタバレですがとにかくは

ホンジュラスローズウッドこぶ杢、これですよ!

 

しかも奇跡的に今回はルーチェペン、ルーチェペンシルとそれぞれ一本ずつ

 

実物を観た方、触った方にしか絶対にわからないローズこぶの魅力

こればっかりはホント写真だとどんなにがんばって撮っても

魅力の1割ぐらいしか伝わらないんですよね

 

デザートアイアンウッドのように半化石?というほどの硬度

まるで金属か鉱物、クリスタルのような硬質感の中に

砂金のようなキラキラの複雑な杢が奥の方から「立体的」に輝きます

当たる光の角度でこのゆらめきが変化して

太陽観測衛星で捉えた太陽表面活動動画のような不思議な超立体感

 

とにかくこの「特殊立体光沢」こそローズこぶの魔性の魅力なんですが

これが結構たいへん

 

 

①休日(有給!?)と重なる幸運、

くっそ高い交通費と事前抽選を乗り越えた代償でやっと参加できる

イベント個展で、初日の、かついい時間帯でしか入手不可

②1000本の在庫の中でもせいぜい数本、多くて10数本という

陽電子ポジトロンばり希少性・・・カードゲームだと明らかSSR+クラス

③実店舗販売当然ゼロ、通販では恐ろしいプレミア転売品でしか入手不可

 

そしてそんな超レアローズこぶのさらに激ヤバ事実が

 

④工房楔ローズ瘤ですら、必ずしも特殊立体光沢を持つとは限らない!!

 

・・・コレ

そう、いくらお金持ちでも静止画だけで買う通販では

博打感半端ない!!これって買う側からしたらホント恐怖

一見いい杢に見えても全く立体光沢の無いローズ瘤も

普通にあるんだよなぁ

 

この秘密を知ってる人はいい時間の抽選があたって何本も観ている個展参加者か

超プレミアもお構いなく転売品を片っ端から確保しまくってる富裕層だけという

 

静止画は言わずもがな文具チューバーでこの立体光沢が

強い弱いのランダム性がある事実を

動画で語ってる方って僕の知る限りゼロに近いんですよね

しかも、木工作家さん方自身があまりこの魅力に注力されていない

楔なら永田さんご本人ですら・・・と感じています

値付けと立体光沢の割合は必ずしも一致していません

 

往復1000kmのロングツーリング最大モチベであるたった20分の戦闘時間

さらにその持ち時間の8割をローズこぶの強烈な光沢ver探す濃密な時間

手に持って、照明直下に移動して3600°ぐらい回転させる!!

頭の中で千分の一秒まで表記されたデジタルカウントダウンタイマーが

カチャカチャ超スローに動いている・・・そんな気分です

 

16:00とかなり不利な時間帯での参戦でしたがなんとか

自分の好みの特殊立体光沢を持つローズこぶをキャプチャー

ふう・・・この2体をお迎えや

よろしくな!相棒!!

 

 

これで都合ローズこぶは通算5本目

我ながらひどい熱気・中毒症状でしたがようやく少し落ち着けたかな

 

いや、最近なんか急速に「アガッちゃった」感の波が押し寄せてきて

6月の大阪イベントも仕事を無理やり休んでまではもういいかなと

自分の中の祭りがとうとう終わった・・・そんな気がしています

 

永田さんいわく2023年個展は20周年なのでそこで出すためにも

今年の残りの個展は出せて数本、全くもっていけないかも

という爆弾発言も

 

おぉ~~滑り込みセーフだったわけね!

 

ちなみに、ラピュタの心臓じゃないですが、

本当の心臓はこのクローズドエンド楔のローズこぶ

20万弱というここまで来るときっぱり諦められる「IF」アイテム

だってこんなん普段使いして経年劣化とか絶対無理やわ・・・

 

Twitterとかを観ていると平気で数本(100万超??)持っていて

ガンガンに使ってる方いらっしゃいますが

あるあるの「日本の社会構造縮図」典型かと

もはや嫉妬の気分すら起きませんw

 

というわけで次に楔の個展に参戦するのは年末かあるいは2023年か

その時は5本を全部手放してクローズドエンド楔一本に集約しちゃう?

こわいこわいw