受験用惑星の知識(木土天海そして、冥王星)

木星

ローマ神話で、ジュピター、神々の主で天の支配者。
ギリシア神話でゼウスにあたる。
半径が地球の11倍で、太陽系内の惑星で一番大きい。

半径が、今の4倍大きかったら、核融合反応が起こり、
太陽系には2つの恒星が存在していたらしい。

大赤班と呼ばれる、地球より大きな赤い渦巻きがあることで有名。公転周期は11年
イオ、エウロパ、ガニメデ(水星より大きい)、カリストなど、多くの衛星を持っている。

入試で聞かれる事は「大きい」という事と、「水素のガスで出来ている」ということがほとんど。

おまけ
惑星探査機ボイジャー

教科書にも少し紹介があるが、もう少しつっこんでみます。

1977年1号機、2号機、アメリ

木星土星天王星海王星の探査が目的で
176年に1度惑星が直線上に並ぶ機会をとらえて打ち上げられた。

当時既に太陽電池ではなく、原子力発電システムを搭載し、時速4万km!でとんでいった。
未だに人類が作った飛行物でこれを越した物はない。
約マッハ30超!、地球一周に1時間、
ちなみにF15イーグルでアフターバーナー使用時マッハ2.5、
地上最速のフォーミュラカーでマッハ0.3弱程度

宇宙人に当てての銅製のレコード
(地球から60カ国のメッセージが入っている)も積んでいる。
もちろん日本人の挨拶も入っているが、確か5秒程度のみ。

有人月面着陸のアポロ計画もそうだが、こういう事が出来るアメリカの技術力と、
こういう事に税金を惜しみなく払うことに賛成できる国民性を考える度に
「日本って、しょぼいよな」と、中学校時代悔しく思っていました。


土星

サターン、農耕の神、ちゃんとサターンとのばして発音すること。
決してサタン(悪のボス?)でもサンタ(おっさん)でもはない。
ギリシア神話のクロノスにあたる。
太陽系で2番目に大きく地球の9.4倍、
水素が主のガス惑星です。公転周期は29年。

大きなリングがあるのが特徴で、ボイジャーが近寄って探査するまでは、
リングは土星にしかないと思われていた。昔の教科書にはリングは土星のみ書いてあった。
木星天王星海王星にも、細い地味なリングがある事が分かったので、
最近は、教科書でもリングをちゃんと書いてあったりして。時代を感じます。

ちなみにドリームキャストの前身サターンは
セガの歴代6つ目のハードにちなんでつけられたネーミングです。
もちろん土星は太陽系第6惑星に当たります。


天王星

ウラヌス、天の神、ゼウスよりえらい?
1781年望遠鏡で発見された最初の惑星、
砂漠や、シベリアなどのものすごく空気がきれいなところで、
目のいい人が、ぎりぎり見える明るさ。

入試では水素のガス惑星である事が出題される。

自転軸が、太陽系唯一横倒しになっており17.2時間で自転している。
(地球は23.4度だが、天王星は90度に近い。)
公転周期は84年。金星じゃないが、
天王星の日の出、日の入りがどうなっているのかを考えると、頭がおかしくなりそうです。

海王星

ネプチェーン、海の神。ギリシア神話のポセイドンにあたる。
ポセイドン、ロデムとロプロスの3つのしもべを持っていたのがバビル2世

1846年に望遠鏡で発見、8等星のため、肉眼では絶対にみられない。
164年で公転。つまり発見されてから、164年たった、今年でやっと、太陽を一周している。

青みがかったガス惑星

冥王星矮惑星に格下げ・・・)

プルート、下界(黄泉の国)の神、怪奇小説「黒猫」の猫の名前でもある。
この「黒猫」は、リング、らせんなんか目じゃないくらい怖いです。
一回は読んでみること。

木星から、海王星まで、ずっとガス惑星だったにもかかわらず、
第9惑星である冥王星は何故か、岩石惑星。
しかも大きさは、「月」の2/3しかない。にもかかわらず衛星(カロン)を1つ持っている。
存在自体が奇妙です。

公転面に対し17度傾いた楕円軌道を248年掛けて公転している。
1999年3月15日まで、海王星軌道の内側にいた。
14等星程度の明るさなので、一般の人が入手できる
最高級の天体望遠鏡(1000000円程度)でも見ることは出来ない。

それにしても、見えない天体を「ここにあるはずだ!」と理論と、
観測データだけで予言した昔の天文学者はすごい!と思います。