いまどきの勉強をする理由

ブログで、塾講師や、先生方のものをみていくと、必ず取り上げられているのが
「なぜ勉強をしなければならないか」というテーマ
子供たちに勉強を教える仕事をしていると、年に、数十回は聞かれる定番テーマ。
ここで、生徒をうまく巻き込めるか、ただのお説教で、煙たがられるかが、
腕の見せ所。

その先生ごとの思いがいろいろとこめられていて、非常に興味深い。

いい高校に行かないといい大学、いい会社、いい結婚、いい人生がx
夢を実現できない。やりたい事ができない。
貧乏になる。ほしいものが手に入らない負け組み貧乏は不幸の源(W)

中学受験を目指す、一部小学生等なら、それらの脅迫観念で充分勉強動機になるかも
知れないが、大部分の今時の「普通」の中学生、高校生のココロはまず動かせない。
むしろ、名悪台詞として、禁句に近いと思う。

10数年間で、約1000人近くの生徒と付き合ってきた。

偏差値70を越す、エリートから、
名前以外は何もかけないんじゃないかという勉強が苦手な子
明日にも自殺しそうな悲壮感を漂わしている子から、
無気力、無感動、なんでも何とかなるでしょという超楽天家・・・etc

均一の学力層の生徒だけを相手にしてきたわけではないので、
本当に鍛えられた。
教科教授法以上に、生徒をのせる能力のほうが
得たものとしては貴重だったと感じる。

生徒と接する時、共通して心がけるようになった大原則がある。

自分の状態がよい時は、相手の状態もよくなる。
相手の状態をよくしてあげるには、
自分の状態をよい方向に瞬時にコントロールできる能力が重要

よい状態の時に話してあげた、「勉強をする理由」は、
不思議なくらい、相手は気持ちよく納得できるもの。
そのつどのせりふの内容自体は案外どうでもよい。

という事。

周りの子供たちが、みんな問題児に思える時は、自分自身の状態を疑ってみる。
逆に、その先生の側にいると、
なぜか頑張ってしまう、楽しくなってしまう、癒されてしまう。

それは、その先生が健康的な状態にいるから。

ここで、ハタと気づく。
自分の精神を、健康的な状態にコントロールするための、
基礎=栄養が、勉強やスポーツなんだろうなと。

お、また勉強する理由の一つが誕生!