暁⇔黄昏

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満ち欠けした月があれば、その掛ける方向で、夜明け、夕暮れを決定できますが、
この写真だけだと、どちらとも取れます。
 
夕暮れか、夜明けか、
 
そして、たいていの人なら、黄昏に重ねて、ノスタルジー、郷愁、あるいは、
もう戻らない、かげがえのない、輝いていた日々を、
(それが、架空の事実であっても)少しメランコリックに想像してしまいますよね。
 
ノスタルジアという単語は、そもそも、
 
「故郷へ戻りたいと願うが、二度と目にすることが叶わないかも知れないという恐れを伴う病人の心の痛み」
 
という医学用語が発祥との事。
 
未来への展望を、明るく勢いのよいものと考える事が出来るときは、
この感覚はあっさり消えうせるけれど、そうでないときは、
ノスタルジアという精神毒に、多数の人が押しつぶされてしまいます。
 
僕は、いつも、夕焼けを観ては、涙が止まらないばかりの、人には、
たとえ、ジジイになっても、成りたくありませんが、
夕暮れ時のせつなさは人一倍理解したうえで、
その気持ちを写真に残せる感性は大切にしたいと思っています。