高校入試と「天気」について

学習指導要領によると、飽和水蒸気量のグラフ一つとってみても、
教科書のグラフをそのまま利用するのではなく、
実際に観察によって得た結果と比較する必要がある。などと書かれている。

はっきりいうけど、そこまでやっている学校、なかなか「ない」ぞ!

指導要領はつくづく言うことは夢のようにスバラシイんだが、
本当に、いいっ放しだよな~。

しかも、「計算問題のテクニック伝達にかたよらないこと」ときた。

そのくせ入試問題は、そんな問題ばっかりだしてるもんな。
いよいよはらったってきた(W)

話は変わるけど、天気は、入試問題の単元としてみたとき、
底が浅く、応用問題が作りにくい単元なので、
しっかり出来るようにしておくと、確実な得点源になる単元です。

受験勉強も、私の経験で言うと、
天気を全く知らない生徒でも入試までに2~3時間もやれば達人になれます。
しかもよく出る!

とりあえず、得点を上乗せしたい人は、ここをまず攻めるのがお勧め!

で、まずは、湿度計算

湿度計算は、結局の所

飽和水蒸気量・空気に実際に含まれる水蒸気量・湿度%

の3つの値の内2つを問題文から探し出して、
残り一つを公式から求めるというワンパターンの作業です。
受験生がしなければいけない事は、
うまいこと隠された2つの値をしっかり探し出すテクニックを身につけることです。

その中のキーポイントとなるのが

「露点」

露点というのは、水蒸気が凝結して水滴になり始める温度のことなんだけど、
入試では、

「空気に実際に含まれる水蒸気量」を決める道具
として使われます。

露点が絡む湿度計算問題が出来れば、天気はもう、ばっちりですね。

最近、湿度計算問題もマンネリになってきて、
出題者もいろんな手を考えてきています。

10度の飽和水蒸気量が10g/m3 なら、
40度の飽和水蒸気量は40g/m3?!
なんてのが、最近の引っ掛け。

そんなアホナと思っている子でももし、
「飽和水蒸気量と、温度は比例する」と、
正誤問題で出題されて○かXか?と聞かれたら、
結構はまっているかもしれません。要注意!