高校入試と動物の分類

入試でよく出る「サンショウウオ」や「イモリ」なんか、
最近の中学生は、本物はおろか、写真ですら見たことがない生徒が多い。

それなのに中学生達は

サンショウウオ」は「ウオ」と書いてあるけど魚類ではなく両生類、
「イモリ」は両生類、「ヤモリ」はは虫類

と一生懸命丸暗記しているのが現状である。
テスト問題が変わらない限り、
いつまでたってもこの単元はほとんどの人にとって
「つまらない暗記分野」で終わってしまうだろうな。

それはともかく入試攻略としての重要ポイント。

脊椎動物について
脊椎は、脊髄でもなければ、背骨でも無い。間違いやすいので注意!
5つの脊椎動物
皮膚の作り、呼吸方法、体温の変化、生まれ方
がそれぞれどのように環境に適応するようになっているかを、
整理して理解しておく必要がある。

生物の分類で、生物名が直接聞かれるときは決まって
「いったい何動物なのか紛らわしい!」ものが出題される。
例えば「ハトは何動物ですか?・・・鳥類」
などという問題は当たり前すぎて出題されるはずがない。

ただ、こういった「紛らわしい動物」は
ある程度出題される動物名が決まっているので
それほど神経質になる必要はない。

クジラ、イルカ コウモリ が哺乳類 イモリ(井戸の守)は両生類
ヤモリ(家の守)は爬虫類 ペンギン、ダチョウが鳥類ぐらいかな。

話は変わるが、胎生、恒温動物という用語を、胎性、高温動物などと、書かないように!

参考
(かなりマニアック!テストには出ません!?)

生物の分類は界-門-網-目-科-属-種の順に分けていきます。
界には動物界、植物界の2つがあり、そのしたに「門」があります。

動物界は15門に分類されており
中学で習う「脊椎動物」「軟体動物」「節足動物」はその中の3門に当たるわけ。
ちなみに「無脊椎動物」という言葉は、
本来の分類学上では使わず、
脊椎動物」以外の14門をまとめて「無脊椎動物」と言うわけです。
その他の門として

原生動物門、中性動物門、海綿動物門、コウ腸動物門、
ヘン形動物門、ヒモガタ動物門、内コウ動物門、
袋形動物門、触手動物門、環形動物門、
毛ガク動物門、キョク皮動物門、原索動物門

があります。
またカニなどは「甲殻類」とある教科書には記述されているが
分類学上は「甲殻網」と呼ぶのが正しく、
節足動物門の一種です。
「昆虫類」「クモ類」なども「節足動物門」の一種で正しくは
「昆虫網」「クモガタ網」と呼びます。

理科の雑多で莫大な知識は「テストに出るからいやいや覚える」と考えると、
理科がもともと好きな人以外には結構苦痛です。

ほとんどの「普通」の中学生なら、
まずは入試に出るところを確実に覚えて「点が取れる」ようになって初めて、
その分野に興味を持てるもの。

そして、いったん「興味」を持つことが出来れば、
さらなる知識の厚みをつけようという気持ちは、後から湧いてくるものです。

そうなれば、先生が強制しなくても、
理科なんてのは生徒が自分で勝手に勉強を始めてくれるものだと信じています。

動物や植物の分類名だって、
テストからいったん離れてみれば「原索動物って何もんじゃ?」
と結構興味が湧いてきたりしませんか?