
映画版「セトウツミ」を超偶然に、アマゾンプライムで
見たのが、三月頭。
娘が、早く帰ってきた少しの暇を潰すのに調度時間的に
手ごろなプライム無料動画だったってだけの理由です。
独特のテンポ、ストーリー、世界感に一気にFANになって、
まず原作全8巻をイッキ読みします。
8巻は2017年12月に発売されているので、
リアルタイムの「波」には完全に乗り遅れですが、
その分レビューなどは適度に熟した状態ですね。
それにしても、映画はもちろん、漫画だってイチイチ
書店に行ったりしなくてもネットを使えば
そこそこマイナーなものでも、
一瞬で全巻読めるから便利ですよね。
ネタバレに成るので伏せますが、映画版とは違って、
ひたすらギャク漫画と思わせての
急展開でのシリアス路線+ハッピーエンドという中々に凄い作品です。
作者は少し燃え尽きたのか、次回作に
着手できていない?

最後にドラマ版をイッキ。
これも、アマゾンプライムで無料です。
こんな便利に、高品質の娯楽を無料でみれるとか、
そりゃ、リアル映画館は寂れるし、ブルーレイだのは
売れないわけです。
多分、レンタルビデオ(もうビデオって言葉死語だよな!)
も絶滅するサービスになっていくだろうなぁ。
ドラマ版は1話こそ、映画版に比べて、
棒読み感が強くて、劣化コピーだなと思いましたが、
話数がすすむにつれて、俳優もうまくなり、
映画には登場しない原作のサブキャラも凄い濃い再現性で
引き込まれます。
個人的にはコテコテのリアル関西女子高生のノリが
見事なこの二人の掛け合い、特にハツミちゃん(右側)が
セリフ回し、顔の表現、しぐさがお見事で、
いつまでもニヤニヤ見てられます。
おるよなぁ~こういう子。
ブサイクに見せかけての良く見ると、本当は結構かわいい子って
一番得なポジションだよなw

すごいアクションが有るわけでもなく、
お色気も、上から目線の教訓も、宗教観も皆無ですが、
登場人物たち、特に自分が内海よりの人間だけに、
瀬戸君の心底天然の陽キャ感の魅力が際立ちます。
「落ち込んだらどうするん?」と女の子に聞かれたとき
天然の笑顔で
「そもそも落ちこまへん」
と即返せる辺りにすごいイケメンさを感じて関心していました。
瀬戸だけでも、内海だけでも成り立たない
独特のボケ突っ込み、
それを彩る、またまったく違う方向の濃い人間たちが
集まって生み出す空気感。
いやぁ、偶然の暇つぶしがきっかけに、
凄い「B級」作品にめぐり合いました。
そういえば、リアル小中学生の頃、こづかいもそんなに無くて、
一度読んだ漫画や雑誌を、忘れた頃にもう一度1巻から
ゆっくり読んですごす休日って結構あったよな。
「積み」コンテンツが山積みで、
新作を消化しないともったいないという変な
焦燥感から一歩距離を置いて、
もう一度最初から読んでみたい作品のひとつに
間違いなくなりそうです。
知らないだけの私的HIT作、まだまだ有るんだろうなあ~