四天王寺 秋の大古本祭り 大型古本市の楽しみとは

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世間は3連休ですが僕は2連休。
それでも大分まともに成りましたね。

少し前までは休日は無くてナンボ、サビ残やってナンボ
というムードが有りましたが、
病気になったり、退職したり、はたまた、新人が
寄り付かなくなったりと、ようやく時代の罠に気付き始めた
って感じかな。

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夕陽に当って輝く超古書。
イマドキの本を安くで買うブックオフとは違って、
この手の古書市って、もう誰も手に取らないような
奇書が平然と置かれているのが面白いです。

「財界を牛耳る人々」
って大層なタイトルの本を取ってみると、
出版は1930年!!

今から、大戦争に突入して、ボコボコに負けるって
知らない時代に書かれた、競争の勝者理論がのっていて、
未来から来た僕が苦笑いしながら読むとw

どんな偉そうな事をいってても、優しさとか楽しさとかがないものは
いずれ破綻するし、長期的な幸福なんて絶対こないんだよな。

ま、幸せに生きた人も、不幸に生きた人も、この当時の人は
「全員」もう死んでるんですけどね。

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おぉ~~浪人時代のまさに20歳の時に読んだ
原著だ!
同じ年頃の女の子の、自殺の少し前まで書かれた日記って
だけで、同調させられたものです。
これ、僕の20歳の時はすでに文庫版が主流でした。
ホント、暗かったよなぁ~~~。

でも、その暗い時期がないと、まどマギ見たいな
ダークファンタジーは生まれないし味わえないんだよな。

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これ、リアル中1~2時代にもし手に入れていたら、
狂喜乱舞して、ベッドで一日中読んでた気がします。
小さい字でびっしりと情報が詰まっています。

しかし、今ってもっと手軽に楽しめるサービスが
増えすぎて、こういう一冊の辞典ダイジェスト系を
読む時間自体が惜しいなんて思うんですよね。
そのくせ、結構濃いことをせずに、
ダラダラ無駄にすごしてしまうものですが。
習慣を少し見直したいな。

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今調度ヤマト2が地上波で始まりました。
パイプオルガンのゴシックBGMが厳かな彗星帝国のやつです。
イラストがとにかくレトロ。

この手のロストテクノロジー的な画法って、
1ジャンルとして、新作が出続けてもいいような
気がするんですがね。

浮世絵の新作が出ないのと同じで、この時代に
書かれたからこそいいってのもあるのかな??

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70~80年代のレトロSFやオカルトって
ホント「四次元」ってキーワード好きだなぁw
禁断の原子力が実現して、
アポロが月にいっちゃって、
怪しい場所や力といえば、四次元しか残ってなかったのかも。

今は、一時ディープwebがはやりかけましたが、
結局やってる事は往年のファイル共有ソフトどまり
だからなぁ。

ネットが異様発達した、99年前後のUGブーム時みたいに、
地下に、禁サービス、禁書、禁動画が本当はあるってなら
燃えるのですがwイマドキ、そういうの隠しきれる時代じゃ
無いからな。
数億の口をふさぐなんて、もはや出来ないですからネ。


とかいう事を、「古本」のタイトルや表紙画を
サーチしながら考える時間を持つ事こそが、
この手の古本市を楽しむ正体かも。

この日は2時間ほど掛けて1万冊?ぐらい目視サーチしましたが、
半分も見切れず。

世の中にいかに、もはや誰も手に取らない本が
沢山有って、しかし、その本全体で人間の何かが分かったような
気になる、そういう気持ちになりながら、
秋の屋外古書市を後にしました。