80年代の原風景 森山大道 サン・ルゥへの手紙

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BRUTUS森山大道特集号を本棚から引っ張り出して、
ゆっくりと楽しみました。
2016年3月号なので、2年も肥やし状態w

そこでの発見が今回のタイトルの写真集。
大道氏の作品は、オリジナル「光と影」を最高峰とし、
気になるものはたいてい集めて楽しんでいたはずだったのですが、
このサン・ルゥへの手紙だけがなぜか抜け落ちていたことに
あたらめて驚き、入手準備をしました。

昔、図書館で借りたのは1990年オリジナル。
2018年5月でのプレミア状態は8000円~12000円程度
ちょっとしんどいな。

とりあえずポチッたのは2005年の復刻版です。
こちらは状態が悪いものでよければ、
定価(6000円)半額割れでも入手可能です。
この手の写真集の価格は正直「時価」なので、
なにかの拍子に簡単に10倍になるから怖いところですが・・・

光と影のように、オリジナルと後の復刻版に、大きさや
焼きの差が顕著だと、意地でもマスターがほしくなりますが、
このサン・ルゥへの手紙に関しては、復刻版の出来も
そこそこよいみたいで、価格的にも、変なプレミアもついていませんし
ねらい目だなと。

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2008年前後にデジタル一眼デビューをしたのですが、
当初はファミリー写真を撮る単なる道具だったな。

2011年~2012年に、アートとしての写真の魅力に目覚め、
SNSでの写真発表やコンテストの場の存在を知り、
図書館の写真集、写真論、写真技術コーナーの書物を片っ端から
借りた時期が有りました。

その時にサン・ルゥへの手紙も借りてそれなりの衝撃を受けていた
はずなのですが、個人的には、やっぱり「光と影」、
そして、中平卓馬の「来るべき言葉のために」のインパクトが
強過ぎて、わざわざ無理して、今買うまでもないかと、
先送りしたまま忘れていたようです。

撮影時期は80年代中~後期のまとめ作品みたいですね。
光と影の続編的立ち居地です。
大道氏がちょうど僕の今の年頃に撮っていた作品群ですね。

76NY、写真よさようなら、狩人等の70年代群

スランプ脱却の転換期となった、80年前期の「光と影」

80年後期の「サン・ルゥへの手紙」

そして、90年以降の多数の作品群というように、
僕的には大道氏の魅力は4期に分けているのですが、
これでやっと繋がりました。

後、入手したいけど後回しにしているのが、
遠野物語のオリジナルだなぁ。
文庫版だとそれこそ数百円で買えるのですが
オリジナルは3000円~6000円ぐらいで、
たま~に放流されてますね。
アラートに入れておこう。

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