シュミットSinnの最高峰 EZM1復刻

ナチスのルフトバッフェだったヘルムート・ジン爺さんが
立ち上げた特殊時計会社Sinnは、僕のブログネームの元ネタです。
(復習w)

70歳になる1990年代頃にSinn社をIWC出身のシュミット氏に
譲渡。経営を引き継ぎ、Sinnの第二ステージが始まります。

そのシュミット氏の最高傑作が21世紀になったばかりのころの
2000年初頭のSinn503ことEZM1です。
爺さんのスピリットはハンドだけで、ほぼオリジナルデザイン。

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まだその頃はSinnは知る人ぞ知るカルト的なブランドで、
EZM1は、爺さんのアイコンだった
Sinn156的なポジションを目指した
シュミット氏の自信作だったはずです。

チタンボディトリチウム塗装、左リューズ、
もちろんレマニア5100で
ZUZなどに納品という実績を作ります。

当時の僕は、レマニア5100といえば、156、157、142などの
フルレジスターでナンボという考えもあり、
せいぜいゆるせて、EZM4でした。
しかも、EZM以降は、ヘルムート爺さんが絡んでないから、
Sinnじゃないし~~的な偏見もあったんですよね。

今となって冷静に見ると、EZM1の3H版はカッチョいい!!
軍用キャリバーのレマニア5100の民生供給終了と共に十数年
幻の製品となり、中古市場も3H版は当時の定価(税抜き35万)
を割るなく、40万前後を維持していました。

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それが2017年に突如復刻!
しかも、レマニア5100ライクのオリジナルキャリバーです。
そしてお値段驚愕の80万!!

復刻といっても、細かいところを見ると
少し大きかったり、チタンがステンになってたりと
するのですが、雰囲気はそっくりですね。

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しかし80万って・・・現行Sinnのフラグシップですから、そりゃ、
値段もフラグシップにしないと示しがつかんか・・・

Heuer1550SGも、20年前はクロノシュポルト経由で25万程度で
買えましたが、40万、60万と上がっていって、
今、ebayの出品を見ると、ほぼどれも100万超ですね。

機械式時計業界はどうなっていくんでしょうか・・・