極彩色 あざとさギリギリ? ねらわれた学園 2012

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My課題アニメのひとつだったねらわれた学園2012を観ました。

新海誠が確立した、桜吹雪系 逆光、夕景の中でのハイコントラストな斜光、ハレーション
これが、ちょっと、くどいぐらいに多用されています。

そう、

ちょっと、くどい。

多分、カラーを多く使い過ぎなんだろうな?もうちょっとだけ、モノトーンに
近づければよかったのに、ギラギラと七色が続いていてちょっと疲れるんですね。

本家、新海誠秒速5センチメートルが、いかにバランスがよいかを再認識しました。

OPは、中々名曲。


EDは、私的には超地雷。まゆゆがどうとかではなく、メロディーラインが
昭和の歌謡曲っぽくて、アカン・・・
この手の映画は、BGM命です。
時をかける少女でも、あの、BGMあってこその、セツナサなんですよね。

ストーリーは、なんだろう、深夜アニメを見始めた、中学生向けっぽい
痛さが。台詞回しのせいかな?
声優は、それなりに名演技です。
ときかけには、そういう痛さを全く感じなかったけどなぁ。

京極君に求めるのって、もっと、サイコパスの填島君や、エヴァのカヲル君のような、
中性的で、COOL、神経質っぽいミステリアスなキャラ立ちなんだよな。
ちょっと、物分りのいい、やさしい少年っぽいのが惜しい。

全編ただよう、確信犯的な学生生活特有の健全メタファーエロ=ちょいエロはいいw
マニア向け深夜アニメの劇場版という位置づけなら、「アリ」ですが、
一般の人に好きだと勧めるのには向かない、ギリギリあざとい作品ですね。

境界の彼方のような、キャラデザインが好みで!というわけでもなく、
秒速5センチメートルのような、映像美が素晴らしいというわけでもない。

しかし、非宮崎アニメ、非ディズニーアニメの、日本的ヲタクアニメ発祥としては
予算も掛かっていて、独りの時に、たまに、高画質で見直したくなる
貴重な作品かな。