大衆雑誌コーナーに、高級腕時計紹介雑誌がある違和感

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オメガシーマスター300

経年劣化で、焼けた夜光をイメージしたのか、
最初から、若干アンバーに振った文字盤の夜光があざとい!
シンプルでカッコイイなぁ・・・と思ってプライスを見ると、
\80万ナリ

ふっかけてくるなぁ。酷い価格だ。いやらしさを感じます。
率直な感想で、いい時計だとは思うけど、
価格に見合っているとは思いにくい。
歴史も、技術も、工夫も、せいぜい、\30万台が妥当だと思うんだけどな。

次の日の記事では、
セイコーの機械式。
こっちは、何の変哲もない3針のSBGX123で、プライスは\4500000

う~~~ん、
何で、こんな価格の物が、
一般大衆用の雑誌や新聞に広告で載るんだ?

この広告が、この製品を買える層に届くとは絶対思えないんだけどな。
考えられるのは、
「超高級品も作っているブランドという事で、普及価格の製品に格をつける」
これか。

それとも、やっぱり、チャイナバブル向け?

往年のレトロゲーなんかも、海外向けに、大量買付けされて、
数年前まで\100のワゴンセールだったものが、10倍にも、100倍にも
値段が上がっているんですよね。

自分の価値感覚を超えた価格が付いているものって、
あまり近寄りたくないです。


ぶらっと立ち寄った書店で、
時計雑誌を久しぶりに立ち読みしていましたが、
ブライトリングも、IWCも、平気で\100万超の新作モデルを、
バンバン載せていています。

う~~ん、100万の価値は・・・?
ぼって来ているだけのような・・・

10数年前は、100万超の時計って、ポンポンでて、その年の
旬が終われば次年度は消えてしまうようなモノではなく、
何年も、ずっと、100万超で作られ続けていた定番モデルだけだった
イメージでした。

ペラッペラの紙質で、
あっさり読み捨てられる月刊雑誌にしょぼい印刷で、載っているというだけで、
なんか、質屋チェーン店で、
太陽の光を浴びて、色あせている
ロレックスの買取ポスターを彷彿させられます。

逆広報だとおもうんだけどなぁ。

そういう、プレミアムな時計は、
キチンと、情報を入手できる「人」にだけ伝わって、
少なくとも、大衆雑誌や、大衆店には流通しないでいてほしい・・・と。

「2015年度年末商戦は、高級機械式時計がブーム」
と、新聞記事の見出しで出るぐらいだからな。

昔からの腕時計FANとしては、複雑な想いです。