ドイツアイテムを必要以上に愛でる・・・これは、昭和の少年達が大人になった僕ら世代
特有の感覚なのではないでしょうか。
今の20~30代が林檎始めUSA製品FANが多いように、
40代~50代の男性はドイツ製品ファンが多いと。
を持ちながら、最後に滅びてしまった悪のカリスマ性はやはり強烈でした。
ラストサムライの最後の戦いで勝元が絶命するシーン、
アークエンジェルのミカエルより堕天使ルシファーの人気があるのと同じでしょうか。
強いのに負ける、滅びの美学。高貴なる敗北、ダンディズムの権化ですね。
ツァイスのT*
ロットリングのリングロゴ
マットブラック計器の3H
ブラックスチールに赤のワンポイント
僕の思う、ドイツアイテムは、これが基本です。
黒の軍服に赤の腕章が映えるのと同じ心理効果でしょうか。
少年時代の、漫画やテレビのワルイやつら、
でも黒くて、カッコイイ悪の組織のモデルはまんま、ナチスでしたもんね。
1983年イエローマジックオーケストラの散解コンサート演出もそのまんまでした。
1983 YMOジャパンツアー
凄いのに認められない、認めてはイケナイモノであるというジレンマを
自分の人生のシーンに重ねあわせちゃうんでしょうね。
才能溢れるのに、劣等感の塊であろう国民性の中の職人達が作った、
こだわりのアイテムの持つオーラを敏感にキャッチできるのは、
そういう歴史を幼少時から味わって来たからこそという気がしています。