昭和の怪奇劇画師・・・水木しげる 南港ヴィレバンにいたネズミ男

水木しげる氏が逝かれました。

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まだ、ヴィレッジバンガードがちゃんとしたサブカルセレクトショップだった90年代、
今はなき、南港店内に、一般客用の掲示板があったのですが、
サラサラと、おそらく筆でかかれたネズミ男のイラストが張られていました。
超COOLで、店員さんから「コレをかかれた方、是非、ご一報を!」と熱いコメントが
あったのを覚えています。
売り物であっても可笑しくないくらいかっこく、
そういう人がふらっと引き寄せられて、訪れる場所がショップとして
身近にあるのは、ほんとうに楽しかったな。

当時の南港ヴィレバンは、誰も買えない(売るつもりが無いw)、超高価なモノだったり、
微妙にグレーゾーン?的な怪しいものもいっぱい売っていたんですよね。
店員ポップコメントも絶妙でウィットに飛んでいました。
売り物の照明からぶら下がった糸の先に小さい紙一枚で「死」とか書いてあったりw

なんせ、お釣りにあえて2000円札を用意している、センスもすごかった。
店内に掛かる曲も、どのFM局よりオシャレ。かなり影響を受けましたね。
ググって見ると、この南港店、結構伝説だったみたいですね♪


話を戻します。
僕の世代が子供の頃、既に、水木しげるは、
漫画家ではなく、子供向きアニメ ゲゲゲの鬼太郎の原作者に過ぎなかったのですが、
大人になって、つげ義春だの、ガロだのに目覚める頃、
実は、原作は、凄いカッコイイ!と知るんですね。
江戸川乱歩が、実はハードな怪奇小説家だと、大きくなってから
改めて知る感じと似ています。

愛読書
「昭和ちびっこ怪奇画報」にも、水木しげる氏のいわゆる「恐怖画」が
記載されています。
幻の大魔鳥、人間樹林、がいこつ巨鯨、人魚の秘島・・・
どれも、一枚画でがっ!っと心をひきつけます。

天才の才能ってこういうのを言うんだろうなぁ。

合掌