1550SGのキャリバーはバルジュー230フライバックです。
今となってはレマニア5100と並んで、幻のキャリバーですね。
この美しいキャリバーが、シースルーバックで鑑賞できないのは残念。
フライバック機能・・・ヴィンテージミリタリーウォッチFANには
たまらない機能です。
ようは、クロノ計測中→ストップボタンを押さずにリセットボタン→瞬時にゼロ帰針再スタート
という機能なんですが、結構複雑な構造で、キャリバーにも相当負担をかける
ギミックのようです。
Sinn155復刻版は、ことごとくバルジュー7750の改造で、さほど
面白くも無いのですが、Sinn S.R.Sシステムシリーズとして、フライバック機能を無理やり
再現したモデルもあるようです。
ただし、故障が頻発して、あっという間に、お蔵入りになったようですが・・・
ガチミリタリーウォッチといえば、裏蓋のミリタリーコードの刻印が重要ですね。
サンデーP650なんかも、milコードが刻印されているからこそ値打ちがあるわけで、
同一スペックの、刻印無し、民生用ルミノックスはやっぱり、イマイチです。
タッツェンクロイツ・・・鉄十字って、ロゴデザインとして、最強に近いですね。
ほんとうに美しい!
金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章
これなんて、デザイン、美の極地だと感じます。
ハーケンクロイツも歴史的に、禁忌されてしまった、ロゴですが、デザインとしては
非常に美しく、完成度が高いですよね。
ナチス制服や髑髏紋章、SS腕章も同じ。
意図的に「忠誠、憧れ、カリスマ」を最も効果的に扇動できるように、
計算されつくして、作られたものでしょうから、
カッコイイのは当たり前です。
1550SGの独特のオーラも、ルーツは、その辺りにあるのではという気がします。
話が脱線しました!
通称BUND(ブンド)ですが、
1550SGには、BUNDコードが刻印されていて、いくつかのバリエが存在しています。
の解説が詳しいのですが、このコードの刻印がキッチリあるのが1550SGの証
なんですよね。
これが、Sinn155だと無かったりします!
ちょっとがっかりです。
参考資料
ヘルムート爺さんの記録は、ここが詳しいのですが、
若干誤情報というか、誤認する情報も混ざっています。
例えば、Sinn155が、西ドイツ空軍に制式採用されたという記述は、
1550SGの民生用がSinn155であるというのが実情だったようです。
ヘルムート爺さんが、WWⅡのLuftwaffeの一員で、
氏の作った時計が、空軍スピリッツを受け継いでいるのは
紛れも無い事実ですが・・・
1550SGといえば、BUNDレザーバンドが映えます。
コレにも、本物には、BUNDコードが刻印されています。
NATOレザーバンドって、今は、大分影を潜めましたが、
やっぱりいいものですね。
質感、香り、全てが独特です。