Heuer1550SG 資料 その1 アラビア数字、3Hロゴの変移

僕の愛する、Sinn156の直系の先代がSinn155

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そして、それの元ネタは
ドイツ連邦空軍で60年代~80年代初頭まで20年以上制式採用されていた、
冷戦時代の超傑作機 Heuer1550SGです。

ミリタリーの文字が堂々と入っているSinn156ですが、実際は
パイロットには使われておらず、使われていたのは、155、
しかも、155は1550SGの民生用だと知ってガッカリした記憶が!

そもそも、ヘルムートSinnがコックピットクロック製造に追加して、
腕時計製造を本格的に始めたのは、1550SGの調整、メンテ下請けが
きっかけだったようなので、そういう意味では、真のSinn軍用腕時計は
156milではなく、1550SGに成るわけですね。

このHeuer1550SG、調べれば調べるほど、
色々なことがわかって中々楽しいです。

Heuer1550SGには、
アラビア文字が細く、若干大きめで、10と2、8や4の文字が一部積算計に隠れている
モデルと、そうでないモデルが有ります。中には、その両者の中間デザインなんてのも!

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解説しているサイトが無いので、僕の想像なのですが、
2レジスターのクロノ時計は、60年代以前のものは、文字が切れている
デザインが多いんですね。

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ということは、文字が大きく切れているモデルは、1550SGの中でも
かなり初期モデルなのではという推測を立てています。


ご存知当ブログのイメージアイコンでもある赤丸3Hトリチウムロゴの
表記が義務付けられたのが、1550SG採用期間の後期。
その時に、既に存在していた無印の固体に、
新たに3Hロゴだけを追加マーキングされ、裏フタの軍識別コードも打ち直された
固体も存在するようです。


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3Hロゴ自体も大型の物、小型の物等色々あって興味深いです。

僕が、3HロゴFANになったのは、まずは、
トリチウムの自発光という不思議な物性です。
そして、僕がSinnに興味を持った21世紀初頭に、時計業界で、
急速に放射能を含まない通常夜光に切り替わり、
同一モデルの、3Hロゴのあるなしが混在。

当然、生産停止した、3Hモデルが希少性を高めて、入手困難になり、
SinnEZM1,2,4辺りのロゴあり、無しで
倍近く値段が変わりだしたからなんですよね。

マットブラックフェイスに赤丸のワンポイントってデザインも、差し色でいいですしね!

マーク無しのほうがシンプルでいいという方もいらっしゃるようですが、
実際、1550SGの相場は、3Hマーク無しよりありのほうが、
常に、1.5倍ぐらいの価格差=人気差になっているようです。

僕は、ロゴは、断然ありが好みで、しかも、どうせなら、
でかでかとしたタイプ。
アラビア数字は、細字デカタイプがいいかな。
こんな完璧な機能美バランスの時計は僕の中では
他に存在しません。

実用性は156milにははるかに及びませんが、
実際の戦闘機のコクピット内で操縦桿を握っていた男の腕に
長年付いていたものというサブストーリー、ロマンがいいですね。

BUND革バンドが似合うにあう!

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