60~70年代 西ドイツ空軍パイロットウォッチ Sinn155 Heuer1550SG

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今から、約15年前、時計雑誌のこのページに心を打ち抜かれました。
下は数千円、上は数百万円まで、何百と紹介されている、時計雑誌の中で
一番、光り輝いていたのが、このSinn156MILITARY。
なんて、カッコイイ時計だと。
時計の好みって、値段ではなく、説明の付かないインスピレーションによるものが
大きいですからね。
なんで、ここまで魅力を感じたのか、十数年たった、今でも飽きないのか、
自分でも良く分かっていません。


そのとき、本当は、156と同じぐらい気になっていたのが、
156の元となった155の存在。
156は、155のケースと、風防、ベゼル、アラビア数字フォントなどが流用されています。
当時、既に販売終了。参考品扱い。
自分としては、155より、明らかに、多機能な156の方が、いいと思っていましたが、
しばらくたつと、横2眼のシンプルさ、70年代のリアル軍用時計という
カリスマ性に引き込まれることになります。

後になって分かることなのですが、155は、実際は、空軍に納品されていた
Heuer1550SGの民間販売モデルだったんですね。
実際に、戦闘機とともに飛んでいたのは、Sinn銘ではなく、Heuer銘だと
しって、なんか、変に、拍子抜けした記憶が。
ようは、このときの雑誌記事の、Sinn155が、パイロットウォッチとして
空を飛んでいた・・・というのは、微妙に「嘘」だったという事になります。
ネットが無かったら、知らないままだったんだろうなぁ。

Sinnは、ミリタリーウォッチブランド発祥というイメージが強いですが、
どちらかというと、リアルミリタリーでは、
NABO56/8のような、コックピットクロックメーカー
として、活躍していたようです。

その事実を知ってしまうと、無理に155でなくても、多機能で、タフな156の方が
自分にはあってるかなんて、改めて思っています。
そこまで、あこがれるべき対象ではないなと。
単純に、155や1550SGは、156の2~3倍の時価がするってのも、
しんどい感じですしw

でも、いつか、入手してみたい時計の一つでもあります。


ちなみに、何度か語りましたが、
当ブログの赤丸3Hのトリチウムロゴ(僕のLINEアイコンもコレ!)
は、この155やEZM4からとったものです。
カッコイイ!

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一番下は、私物の、1550SGのカタログです。
2004年ごろまでは、ドイツに直接注文すれば、入手できたのですが、
156を買ったばかりで、さすがに、買えず。
十数年たった、今は、よいコンデションのものは、当時の倍の価格に
跳ね上がっています。
156は当時と同じぐらいの価格ですので、大きく差が付きましたね。