超正統派~硬派 純SF インターステラーを見て。

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年末の滑り込みで、観に行ったインターステラーIMAX
 
年賀状のあまりで、このプレゼントに応募するついでに、少し雑感を。
 
数十年前、カワイイ女子やメカが表紙の、ラノベというジャンルがまだ、無かった頃、
少しヲタク寄りの中学生男子が「趣味」で読む小説といえば、純SFと
相場が決まっていました。
 
ハヤカワ文庫、朝日ソノラマ、創元SF文庫etc
文庫ブランドを口ずさんだだけで当時を思い出して、キュンときてしまいますw
 
純SFを読みこなすには、ある程度のお約束を知っている必要があって、
ウラシマエフェクトなどは、その成り立ちや特性を知っておかないと、
面白さが分かりません。
 
これは、前知識無しだと、ミュージカルや、歌舞伎の面白さが分からないのと
似ているかな。ちなみに、僕は、ミュージカルも、歌舞伎も分かりませんがw
 
たった一つの冴えたやり方、ソラリスの陽のもとに
アルジャーノンに花束をJGバラードの○○世界シリーズ
小松左京岬兄悟・・・・・・・・・
中学時代にはまったSFを適当に思い出してみたのですが、きりが無い!
 
しかし、ホント、大量に読んでたな。
ゲーム、漫画、TV禁止でしたし、
スポーツや、楽器、デートに明け暮れるリア充系の中学生活でもなかったので、
結局、読書と音楽、ラジオ鑑賞ぐらいしか娯楽がなかったんだよな。
 
結果的に、あの頃に濫読した小説群が、未だ、今の生活の肥やしになってるなと
感じています。
 
もちろん、当時の映画でも、名作は一杯あったはずなのですが、
中学生にとって、B級SF映画をこづかいで観に行くには
敷居が高過ぎますし、かといって、テレビでその手のカルトな映画を
放映してくれるかというと、まず期待できません。
 
インターステラーのような趣味性の高い作品を、休日に、ポンと、独りで観に行く。
デートや食事がらみの、付き合いなしの、映画を観るためだけのチョイ外出。
そんなスタイルに昔から、あこがれていました。
この年になって、やっと実現したかな。
 
インターステラーを見ていて、一番関心したのは、
実際に起こりえるあろう、風景や宇宙空間を、
CGで精密に再現する、特撮の美しさ、壮大さだけでなく、
SF的な抽象的概念の解釈をキッチリと、具現化している点なんですよね。
 
ブラックホールに落ち込む瞬間は、どうなるんだろう。
4次元の世界に迷い込むとはどういう事なんだろう。
 
こういう、昔からの、SFあるあるを、イマドキのCGで再現したという事が
僕の感じる、この映画の最大の魅力でした。
 
とにかく、巨大スクリーンで、大音量で観る価値がある作品です。
いずれ、4K、や8Kディスクが出たときに、自宅で、60インチ超の
モニターで鑑賞するのも楽しみな作品でもあります。
 
ただ、あまりにも純SF過ぎて、一般受けは悪いだろうなぁ。
お色気も萌えも、皆無ですからねw
 
自分が、わざわざ、観に行った映画は、たいてい、パンフレットも
購入するようにしているのですが、
インターステラーは、買いそびれました。超難解で、ヒントがほしい系の
作品でもありませんし、
お色気も萌えも無かったですしww