擬似ベストセラー?生きる意味109 全否定しまくって、結局、答えは「無し」

新聞の紹介記事で、ちょっと目に留まっていた書籍がありました。
 
生きる意味 109 ~後悔のない人生のための、世界の偉人、天才、普通人からのメッセージ
 
という、なが~~いタイトルの本。
 
あなたは今、幸せですか?
 
という、109人に聞いたら、109人は、首をかしげるであろう、ある意味、
ずるい質問から始まって、
とにかく、キャッチが不安をあおりまくります。
普通の人がすがっている「生きる意味」をことごとく否定しているのです。
 
間違った目的
生きるために生きる・・・ あっという間に人生終わるよ
成長するため・・・ 苦しみを乗り越えて、どこに向かうの?
誰かのために・・・ 子供が独り立ちして、定年を過ぎてもいえる?
愛のため・・・ 最後は、自分か、相手かが、死ぬよ。
自己実現・・・ やりたいことは尽きず、命は有限
生きた証を残す・・・ 生きた証は、必ず消える
生きること自体・・・ 人生マラソンは、やがてがけっぷちが見えてくる。
 
じゃあ、何のために生きればいいのよ!
と書籍を手に取らそうと誘導してきます。
 
自分なりの答えを少し考えてみましたが、そりゃ当然のごとく、
上記以外の目的なんて、そうそうありません。
 
結論は、浄土真宗親鸞会に入ってね。まずはメルマガを取ってね
 
というオチらしい。明確な、答えは結局分からんまま。
 
あるいは
抽象的な、ちっとも、励みにならない言葉の代表例
「無欲の幸せ」
とか、そういう系だろうな。
 
これって、
 
「ネットで簡単に1000万稼ぐ方法を教えます。まずは頭金を!」
 
とおなじや~~ん!
 
仏教(他の宗教含む)が人の悩みを緩和するのに、
強力なのは分かるんですが、
その教えはたいてい、難しく・・・というか、ウロボロスや、クラインのツボのように
問いと結論と、新たな疑問が、無限に続いて、
極めきったとされる、僧ですら、結局は、
最大の不条理「死」に直面し、もがき苦しみ、最後に、
かならず負けるんですよね。
 
この手のトンデモ本は、雑誌として読む分には、面白そうですが、
それなら、雑誌としての価格・・・文庫本で\480ぐらいじゃないと。
 
武田真治の「優雅な肉体が最高の復讐である。」の方が
よっぽど具体的で、すぐに感じ始めることの出来る
幸せのつかみ方を書いてあると思うな。
 
一日たった0.5h、筋トレか、ランニングをするだけで、
だれでも、腹筋が割れて、胸筋が盛り上がり、
自信がついて、笑顔も増えて、卑屈じゃなくなる。
服もかっこよく着こなせ、メシもうまい。
あう人あう人に驚かれ、自分もやってみようと巻き込んで、盛り上がる。
 
なんと、シンプルに手に入る幸福感!
宗教科学哲学理論のお勉強なんかとはチト違う、
やってみたら絶対わかる、理由なんかなくても、確実に感じとれる幸せ感です。
 
もともとの、スポーツマンだけじゃなくて、
いわゆる「普通の人」にも
平等に与えられている才能だとおもうんだけどな。
 
もちろん、スポーツ馬鹿的に、スポーツだけが!というつもりも
ありません。ぐるぐる、バランスよくしなきゃね。