押し付けのない、ただただ可憐で美しい 「思い出のマーニー」

娘や息子は、観光地や公園はもちろん、
海やプールにつれていこうにも、もう行きたがらない年になってきているので、
しかたなく、長期休みの娯楽といえば「映画」になりつつあります。
本当は、直射日光下で元気に輝く子供たちを見たかったのですが、
もう、ないだろうなぁ。
まぁ、そういう成長に伴っての娯楽の変化も人生の醍醐味ですよね。
 
 
GWはアナ雪、この夏は、思い出のマーニー
まぁ、ナナゲイのマイナーな映画の対極にある、超ベタな
ファミリー映画ですが、
くれよんしんちゃんだの、たまごっちだのをせがまれて
観ていた頃に比べると、まだ、大人でも十分楽しめますw
 
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マーニーは主題歌のfine on the outside にしびれて、80年代以来、
コアなアニメーションヲタ(最近はそうでもないんですが・・・)の僕としても
かなり楽しみにしていました。
 
ストーリーは、何かの教訓があったり、萌えや、恋愛を押し付けられるものでもなく、
常に漂う、白樺派っぽい、非常に高貴な空気感が素敵でした。
どちらかというと、ストーリーや、アクションより、ヴィジュアルやBGM重視かな。
 
大き目の三日月、ブルーに輝く夜の水辺に、レトロワンピースを着た白人の少女って
シチュエーションだけで、もうこの世の絶対美の象徴だなぁと。
 
パンフレットにも大きく取り上げられている、夕景の中で、ボートの先端に
爪先立ちするシーンもとにかく、美しい。
コレが、とめ画だとダメなんですよね。アニメーションして、しかも
バッチリあうBGMがないと。
 
実写や、CGでは表現できない、旧来の作成技術が純系進化した極右的な作品です。
お金と時間はもちろん、
それら以上の無償の執念や熱意でやっとたどり着ける、最終形態だなぁ。
 
ジブリのほとんどは、レンタルやテレビ放送の録画でいいやという感じなんですが、
マーニーはいずれ、高画質媒体+再生環境で自宅でもゆっくり鑑賞したいですね。
 
勢いアマって、原作も買いました。
訳者違いで3種類ほどあったのですが、
自分が読み終わった後、娘にプレゼントするという事で、
豊富な挿絵や、振り仮名がしっかりしている角川つばさ文庫版を。
他のマーニーは大量に積んでいましたが、つばさ版は最後の一冊!
ギリギリセーフでした。
 
ちょっと分厚い小説なので、僕でも、マル一日掛かりそうですが、
マーニーのサントラを流しながら、
この夏の間に一気に読みたいと思っています。
 
国語授業で鍛えた「小説の読み方」がどれだけ実践で、生かされるかw