文武両道の犯罪者の存在

オウム関連ニュースがまたにぎやかになりました。
 
入試時期もあいまって、いつも思い出すのが、
オウムに大勢集まった、超高学歴信者達の存在です。
 
灘高時代、大学への数学の学力コンテストでチャンピオンを
とり、東大理科3類に行きながら、
破滅の道を歩んだ信者のエピソードには鳥肌が立ちました。
そのほかにも、慶応医学部、京大・・・etc、幹部の学歴は軒並み、
凄かったですよね。
 
自分を律して、厳しい、学問を究める事ができる人間なら、
人の目指すべき、真の姿や、努力の素晴らしさ等を誰より理解でき、
知っているはずなのに、いとも簡単に破壊者になってしまう。
 
強靭な肉体に鍛え上げることが出来る、鋼の精神力を持つはずの、
スポーツ選手の犯罪も同じです。
 
悪いことは、努力を怠る、しょうもない人にこそ起きるのであって、
その逆の人には幸せな事しか、起きない。
そういう、当たり前にしたい認識が、簡単に覆されてしまうのを、
こうも頻繁に目にし、耳にすると、
何を目標に、何を真理として、進めばいいのか自体が
分からなくなってしまいます。
 
学生や、受験生に、努力の大切さを説くのですが、
その根底部分が、ぶれると、
一気にしんどいことをがんばらせるモチベーションがあやしくなるんですよね。
 
突き詰めると、意味があるからやっていることなんてのは
ほとんどなくて、大抵は、それが、正義につながる、
悪につながる関係なしに、取り組まなきゃ、くってけない。
どうせ逃げられないのなら、その瞬間ごとに楽しく取り組もう。
 
目下、その程度かな。
 
でも、こんな事じゃ、子供には、響かないなぁ。
 
いや、響かそうだなんて、本来、おこがましい事かも。
だって、めちゃくちゃ賢い、はずの、オトナ達だって分からないんだから。
 
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