デジタルフォトにおけるモノクロームレタッチ

モノクロームフォトに関する僕の思いは、また、別の記事に上げるとして、
ここではデジタルフォトの、モノクロームレタッチ技法の魅力について
紹介したいと思います。

いま、CMで「DSの絵心教室」ってありますよね。
あれ、すごく楽しそうです。
ある程度の「セオリー」というのがあって、それを守るだけで、
全くかけない状態から、そこそこかけるようになる。

その「そこそこ」
というだけで、十分楽しいものです。

デジタルモノクロームに関しても、プロが、製作現場で行っている
技法レベルの話をしだすと、大変ですが、(そもそも出来ないww)
「入門」レベルでは、この記事程度の知識を知っておられると
飛躍的に、モノクロームレタッチが、楽しめると思います。

まずは、オリジナルのカラーです。
よい瞬間ですが、作品としての迫力はカラーでは、十分には感じられません。

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デジカメには「モノクローム」モードもありますが、
僕は、モノクローム作品を作るデータとしては、必ず「カラー」で撮るようにしています。

というのも、レッドフィルター処理
(一般に、人肌は白くなり、青空は真っ黒になる)

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ブルーフィルター処理
レッドフィルターの逆の作用。
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のように、モノクロームフィルム+カラーフィルタでの「明暗」の意図的な強調
をデジタルで行うには、元データがカラーである必要があるんですよね。


また、モノクロームレタッチは、
単に、カラー写真の「カラー」を抜いただけではありません。
例として、カラーデータだけを削除したものです。

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全体的にのぺっとして、迫力がありませんね。
もちろん、それが、作風の場合は別ですが、この場合は、夏のギラギラさと、
すなはだの立体感を強調したかったのでコントラストを上げる必要があります。

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コレだけでぐっとかっこよく、自分の意図したイメージに近づきました。


ただ、砂の粒粒感をもっともっと強調したいですし、
全体をローキーにしたぶん、右肩や髪の毛が影に落ち込みすぎているのが気になります。
そこを部分的に、持ち上げたり、シャープマスクをかけて調整を掛けていきます。
時には、コダックトライXで撮影したような高感度粒状感をわざと添付して
ハードさを出す場合もあります。

僕の場合は、最終仕上げとして、
ほんのわずかに、周辺光量を落とすことで、視点が、自然と
中央によるように、調整をかけることが多いですね。

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こんな感じで、毎回レタッチを楽しんでいます。